東京・江戸川区のホテルシーサイド江戸川で7日、「SDGs FES in EDOGAWA supported by TGC」が開催された。SDGsの認知拡大と理解を深めることを目的に企画されたもの。江戸川区が「SDGs未来都市」に選定されたことから、東京ガールズコレクション（TGC）の完全プロデュースのもと、ホテルシーサイド江戸川で1日限りの完全オリジナルランウェイトークショーが実現した。ショーにはモデルのゆうちゃみ（古川優奈）、長谷川ミラ、ものまねタレントのりんごちゃん、義足モデルの海音（あまね）らが出演した。

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　ファッションショーは「水と緑　SDGs」をテーマにした1stステージと、「多様性と包摂性（D＆I）」をテーマにした2ndステージの2本立て。1stステージでは公園面積が23区一を誇る「江戸川区の目指す未来」をテーマに、区の三方を川と海に囲まれた自然豊かな“EDOGAWA”の街を表現している。またモデルたちは、ペットボトルを再利用したポリエステルで作られたアウターや、自然エネルギーのみで生産されたストッキングなどを着用し、サステナブルなスタイリングを披露した。2ndステージではジャンルを超えた多彩な出演者がSDGsカラーのアイテムをまとって登場。江戸川区が目指す「SDGs＝共生社会」を表現した。

　ゆうちゃみは、余剰在庫や廃棄ロスの削減に努めるブランド「Re：EDIT」のニットやコート、パンツ姿で登場。リサイクルシルバーなどの再利用した金属で作られたピアスや、リサイクル素材「プレキシガラス」を採用したバッグなどを身につけ、「バッグもピアスも全身サステナブル！　今まで意識したことがなかったけど、環境に良くていいな」と喜んだ。

　SDGsカラーのレースが目を引く衣装を身にまとったりんごちゃんは、多様性について言及。「まだまだ世の中ってジェンダーに気を遣う場面がある。着替えひとつするのにも更衣室が分かれていたり。（性別関係なく）誰もが安心して使えるお手洗いや更衣室が増えたら、インクルージョンな視点からSDGsにもつながっていくのでは」と語った。また義足でランウェイを歩いた海音は、「ハンディがある方と日々接することがないと、第一印象が『かわいそう』だと思われる。私も『義足って痛そう』と言われることがあるけど、コミュニケーションが大事。私は義足だけどそこは自分にしかない個性。まずは自分の個性を自分が認めて、他人も認められる世の中になればいいな」と語った。

　SDGsやサステナブルに関する発信を行い、オールジャンル向けのブランドも立ちあげている長谷川は、ランウェイで転んでしまうというハプニングが。「これ（ハプニング）をひとつの例にしたいのですが、今は友人や家族間でコミュニケーションをとるのが恥ずかしいという人がいる。『間違ってしまう』『失敗するのが恥ずかしい』『炎上してしまうのでは』と恐怖を持っている。でも、きょうの私の失敗じゃないですけど、間違ったところを見せていって成長していければいいと思う」と語った。

　ショーには江戸川区出身のYouTuber・中町兄妹が登場した他、9人組ガールズパフォーマンスグループ「Girls2」や4人組男性歌謡コーラスグループ「純烈」らがライブを行った。