上白石萌音にNHK「すごい」 朝ドラの現場は「ドキュメンタリーを撮っている感覚」
「恋がどうなっていくかは今後も一つの軸」
安子については、ヒロインのラブストーリー的な要素が印象的だが、今後も続くのか。
堀之内氏は「恋愛の話は共感できるし、みんな興味をもって見ることができる。ヒロインがどういう恋をして、その恋がどうなっていくかは今後も一つの軸として進んでいきます」
ヒロイン・安子の恋の相手・雉真(きじま)稔を演じる松村北斗を起用した狙いはどこにあるのか。
堀之内氏は「松村さん本人の持っている実直な部分、役に対して真摯(しんし)に向き合う姿勢が稔と似ていると思います。安子の父・金太に安子との交際を申し出たときの芝居は圧巻。父役の甲本雅裕さんも『うん、と認めたくなった』とおっしゃっていました。本当に稔だなと思います」
劇中には漫才師や時代劇の映画のシーンも登場する。
安達氏は「時代劇の映画シーンを堂々とやることで全体が豊かになります。当時の時代の文化や人々が接していた物を、奇をてらわずに見せるのも面白いと感じ始めています」
ヒロインの安子の実家は和菓子屋。和菓子がしばしば登場する。とてもおいしそうだ。
安達氏は「特にあんこは、このドラマの最後までキーアイテムになっていくので、指導の先生と徹底的に相談しながらやりました。あんこを包むのはシンプルなようで非常に難しい。職人技。皆さん、めちゃくちゃ練習してくださいました。和菓子の先生のお墨付きをいただきながら、リアリティーのある作業場のシーンを撮れたと思います。お店に並んでいる和菓子が、とにかくおいしく見えるのが大事。ワンカット撮るのに、ものすごく時間をかけて、非常に丁寧に撮りました」