なぜSKE48福士奈央は「THE W」に挑み続けるのか アイドルの殻破れた理由を激白

女芸人No.1決定戦「THE W」に挑み続けるアイドルがいる。SKE48チームEの副リーダーとして活躍する福士奈央(22)だ。第1回大会から出場する福士は、今年で4回目のエントリーで2019年にはR-1ぐらんぷりにも挑戦。思い出作りの出場ではなく、なぜ彼女は女芸人の頂点に挑み続けるのか。福士に単独インタビューを行い、お笑いのステージにかける思いを語ってもらった。

女芸人No.1決定戦「THE W」に挑み続けるSKE48福士奈央【写真:(C)2021 Zest,Inc.】
女芸人No.1決定戦「THE W」に挑み続けるSKE48福士奈央【写真:(C)2021 Zest,Inc.】

「THE W」4度目の挑戦で初の決勝を目指す福士にインタビュー

 女芸人No.1決定戦「THE W」に挑み続けるアイドルがいる。SKE48チームEの副リーダーとして活躍する福士奈央(22)だ。第1回大会から出場する福士は、今年で4回目のエントリーで2019年にはR-1ぐらんぷりにも挑戦。思い出作りの出場ではなく、なぜ彼女は女芸人の頂点に挑み続けるのか。福士に単独インタビューを行い、お笑いのステージにかける思いを語ってもらった。(取材・構成=イシイヒデキ)

――THE Wには、17年の第1回大会から出場していますが、挑戦の経緯は。

「4年前に番組の企画で『THE Wに出てみませんか?』と聞かれて、バラエティー番組やお笑いに興味があったので、軽い気持ちで挑戦しようと思いました」

――それまでネタ作りの経験はあったのでしょうか。

「まったくありませんでした。最初のネタは、番組の構成作家さんと話し合って、自分の好きなこと、アピールポイントを踏まえてネタを作りました。そこで誕生したのが、宇宙刑事ギャバン風の衣装で地元の栃木をイジるネタです」

――宇宙刑事ギャバンが好きというのは意外でした。

「大好きです! 世代ではありませんが、父が宇宙刑事シリーズのDVDを持っていて、一緒に見ていてハマりました。誰もが知っているヒーローだと思っていたのですが、同世代の子はみんな知らなくて驚きました(笑)」

――作家さん以外にネタ作りに協力してくれる人はいますか。

「SKE48を卒業した松村香織さんは、お笑いを始めた頃からアドバイスをくださります。お笑いを始める前はあまり交流がなく、少し怖い先輩というイメージがあったのですが、熱心に指導してくださり、THE W、R-1ぐらんぷりに二人三脚で挑みました」

――初めてTHE Wのステージに立った時は、どんな気持ちでしたか。

「台詞が飛んだらどうしよう……、ウケなかったらどうしよう……、と不安が大きかったです。怖い気持ちもあったのですが、人生の中の2分だけ頑張ろう! と自分に言い聞かせてステージに立ったのを憶えています」

――お笑いのステージを経験して、自身に変化はありましたか。

「以前から劇場公演のMCやテレビ番組でしゃべることは楽しいと思っていたのですが、メンバーやスタッフさんに、おもしろかったよ! と声を掛けていただいても、なかなか自信が持てませんでした。THE Wに挑戦して、私はお笑いのステージで人を笑わせられたんだ! という自信ができましたし、度胸がついたと思います」

――恐怖のゆるキャラ・とち子など、アイドルの殻を破った姿を見せています。

「なかなか殻が破ることができなくて、香織さんから『そんなんじゃ足りない!』と熱血指導がありました。17年の2回戦では、カモシカの格好でネタを披露したのですが、もともと私は『自分は普通のアイドルじゃない』と思っていて、だったらもうお笑いに全力になれるアイドルになろう!と。そこで完全に吹っ切ることができて、笑いのためならどんなことでもできるようになりました」

――賞レースに挑み続ける理由、女芸人の頂点を目指す理由とは。

「アイドルとしていろんなことに挑戦したいと考えた時に、お笑いに本気で挑んだアイドルはいなかったので、本気でお笑いをやると決意しました。自分が楽しむためでもありますし、SKE48の可能性を示すため。SKE48はなんでもできるアイドル、そんなイメージを持ってもらえたらと思いましたので、それが理由ですね」

――出場するからには、優勝を狙っていますよね。

「もちろん狙っています。今回で3度目の準決勝なので、3度目の正直で決勝のステージに立ちたいです」

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