内山理名が望む人生と幸せとは 「何かが無くても楽しめ、日常の小さな幸せに気付ける」
女優は「監督に調理される立場」 ヨガや料理は「自分に戻れる時間」
「昔、母がいろんな料理教室に通い、たくさんの料理本が私の部屋に置いてあったんです。私は妹と小学生の頃から、絵本の代わりに料理本を読んで寝ていました。そしたら仕事の影響で一人暮らしを始めた17歳くらいの時、料理をしたら上手にできたんです。料理が無意識のうちに全部、頭に入っていたみたいです。自分の心と体が喜ぶものを作っていますが、テーマを決めるのも好きで、コロナ禍には今日は韓国に行こう、みたいな感じで韓国料理を作り、今日はメキシコへとか頭の中で旅をしていました」
料理を作ることを楽しむ背景には女優ならでは思いもあった。
「女優は監督に調理される立場だと思っています。現場に行ったら俳優は材料の一つ。現場に行ったら、その場に合うようにします。役になれば何でもできちゃうみたいな自分もいます。たまに自分に戻って『え~』と思うことも(笑)。それくらい自分じゃないです。ヨガや料理は自分に戻れる時間です」
最後に内山にとっての幸せを聞いた。
「いっぱいあります。ヨガは呼吸にすごく集中するので、ヨガを始めてからは呼吸ができることで幸せを感じます。朝、深呼吸をすると幸せだと本当に思います。何かが無いから幸せじゃないと思うのはもったいない。昨日は小さいケーキに、今朝はキンモクセイの香りに幸せ。日常の小さな幸せに気付けることが幸せ。そんな人生を続けていきたいです」
生きる上での軸となるものがあると人はこんなにも前向きになれるのか。ライフスタイルを語る内山からは常に強いエネルギーを感じた。
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【写真】自身の胸の内を明かした内山理名、インタビュー別カット