中国在住日本人が語った! 街はひっそり 武漢から距離のある都市でも厳重警戒の様子
中国湖北省武漢市で発祥したとされるコロナウイルスによる新型肺炎が世界的に猛威を振るっているが、現地・中国の様子はどうなのか。上海市に隣接し、武漢市から東へ780キロほどに位置する江蘇省蘇州市に住む日本人・大久保休之介さん(仮名)に現地での様子を聞いた。
現地日本人同士もSNSで情報交換
中国湖北省武漢市で発祥したとされるコロナウイルスによる新型肺炎が世界的に猛威を振るっているが、現地・中国の様子はどうなのか。上海市に隣接し、武漢市から東へ780キロほどに位置する江蘇省蘇州市に住む日本人・大久保休之介さん(仮名)に現地での様子を聞いた。
蘇州市には20年以上前から日本企業が積極的に進出を始め、日本企業の工場が林立している。日中合弁企業に総経理(現地法人社長)として勤務する大久保さんは、3年前から蘇州市で暮らしている。
「日本人は5000人ぐらい住んでいるんじゃないでしょうか。今は蘇州政府から外出を控えるよう指示が出ているので、外出して会うことはできず、SNSで情報交換をし合っています。コロナウイルスへの危機感は人それぞれでしょうが、勤めている企業から帰国命令を受けて帰国した人もいるし、私のように中国にとどまっている人もいます」
自宅にこもって仕事&読書で静かに過ごしている
大久保さんは研究者やエンジニアが住む政府系マンションに、中国人の妻と2人暮らし。
「今は自宅でスマホを使って仕事をしています。メールしたり、社員をフォローしたり。国内外の出張はできませんが、社内のやりとりはあまり困っていません。ただ、ときどき日本からの問い合わせで会社のパソコンのサーバーに入っている資料を入手しなければならなくなって、歩いて20分弱の会社に出かけていきます。時間的には余裕があるので、読書やテレビもよく見ています。妻は家事や飼っているネコの世話をしていますね」
買い物前にアプリで店舗情報チェック
食料や日用品の備えには不安が拭えず、もちろんマスク不足は深刻だ。
「数日前にマスクを買いに街へ出てみました。マスクは私たちの住む地域でも不足しているので、出かける前に事前にドラッグストアチェーンの情報をメッセージアプリ・WeChat(微信)で確認し、どこにあるか目星をつけてから、医療用マスクを着用して出かけました」