「日本沈没」 主要人物の“目力”が視聴者圧倒 過去の“ヤンキー役”が共通点
俳優の小栗旬が主演を務めるTBS系日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」(毎週日曜、午後9時)の第2話が放送され、高水準の視聴率をキープした。今回は政府内で関東沈没説をめぐる対立が深刻化。主要キャラクターが激しくぶつかり合う緊迫のシーンが続いた。登場人物のすさまじい目力に圧倒された視聴者も多いだろうが、それも当然。主要キャラを演じる俳優陣にはある共通点があった。それは“ヤンキー”だ。(以下、ドラマの内容に関する記載があります)
人と人の激しいぶつかり合い 俳優陣の目力演技に迫力
俳優の小栗旬が主演を務めるTBS系日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」(毎週日曜、午後9時)の第2話が放送され、高水準の視聴率をキープした。今回は政府内で関東沈没説をめぐる対立が深刻化。主要キャラクターが激しくぶつかり合う緊迫のシーンが続いた。登場人物のすさまじい目力に圧倒された視聴者も多いだろうが、それも当然。主要キャラを演じる俳優陣にはある共通点があった。それは“ヤンキー”だ。(以下、ドラマの内容に関する記載があります)
原作は1973年に刊行された作家・小松左京氏のSF小説。2023年の東京を舞台に、小栗演じる野心家の環境省エリート官僚・天海啓示が、日本沈没という未曾有の事態に立ち向かっていく姿を描く。天海は日本地球物理学界の異端児・田所博士の“関東沈没説”を左右するデータを入手するが、それはすでに何者かによって改ざんされていた。
財界の大物を通して手に入れた本物のデータには、田所博士の主張を裏付ける地殻異変がはっきりと示されていた。第2話は「関東沈没に関する検証報告」の結論に異を唱えて日本未来推進会議を追われそうになった天海が、起死回生の一手で再び最前線に舞い戻るという展開だった。
今回のストーリーで際立ったのが主要キャラを演じる俳優陣の目力だ。危機のさなかで人と人が激しくぶつかり合う場面が何度も登場し相手をにらみつける演技に迫力がみなぎった。
小栗旬、國村隼、松山ケンイチの目力対決が見せ場に
それは冒頭から登場する。「日之島が沈んだのはただの地滑り」だとして関東沈没説を真っ向から否定する地球物理学の最高権威・世良教授(國村隼)を激しくにらみつける天海の目力は恐ろしいほど。反対に終盤では、世良教授が天海を廊下に呼び出し、関東沈没について「私が見てきたデータで判断するなら、確率は1割程度だ」「沈まない確率が9割もある。やる必要もない危機対策に奔走し首都経済を停滞させるんだ。日本の未来をつぶすことになるんだよ! 本当にそれでいいのか!」とタンカを切るときの目力も天海に負けておらず、まるで取っ組み合いのケンカが始まる寸前のようだった。
また、天海は海上保安庁のメインコンピューターにアクセスしてデータを改ざんした国土交通省の安藤(高橋努)をにらみつけ「あなたがそうまでする理由が分からない。誰の指示ですか?」と詰め寄ると、安藤は「『私の指示は総理の指示だ』。そう言われて、愚かにも私は……」と迫力に負けてあえなく陥落してしまった。
さらに、居酒屋のシーンでは天海が環境のために推進してきたCOMS(コムス)と関東沈没の関係を疑う話を続けると、経産省の常盤(松山ケンイチ)は表情をこわばらせて沈黙し、カメラ目線で視聴者に挑みかかるような目力を見せた。