AKB48は“青春”そのもの 山内瑞葵が語るセンター像「太陽みたいな存在だと思います」
山内が思うグループにとってのセンターとは「太陽のような存在」
――メッセージ性の強い楽曲も多数あります。山内さんがこれまでに励まされた楽曲はありますか。
「『サステナブル』というシングルに収録されている『モニカ、夜明けだ』という楽曲です。このシングルで選抜落ちをしてしまって、ものすごく悔しい思いをしていたときにいただいた楽曲なのですが、まるでその当時の自分のことを言われているようでした。歌い出しの『君だけが落ち込んでもしょうがない 光が当たらない時もある』という歌詞を自分に置き換えて、胸にグサッときて……。もし、今自分に光が当たっていないと落ち込んでいる方がいたら、ぜひ聞いてもらいたいです」
――その経験を経て、2020年のシングル「失恋、ありがとう」ではセンターに選ばれた山内さん。AKB48のセンターとはどんな存在でしょうか?
「在籍期間は被っていませんが、前田敦子さんはセンターに立つだけでぱっと明るくなると感じました。センターで輝いているし、それによって周りの方も照らして、全体をまとめる存在感があって……。私も、前田さんのように圧倒的なキラキラ感がある人を目指していました。でも、今回の『根も葉もRumor』でセンターの岡田奈々さんはキラキラ感に加えて、周りのメンバーを言葉や行動でリードしてくれて、その姿がすごく格好いいんです。背中で見せてくれる奈々さんの姿を見て、私も行動で引っ張っていけるようになりたいと強く思いました。
AKB48のセンターとは、難しいですが、太陽みたいな存在だと思います。前田さんが不動のセンターでグループの顔として活動されていたこともありましたが、今はシングルや楽曲によっていろんなメンバーがセンターを務めていて、その度にいろんなAKB48の色が出ます。今回は奈々さんが優しくみんなを照らして導いてくださっていて、まさに太陽のような存在です」
――今もAKB48の登場から続くアイドル戦国時代の真っ只中です。今のAKB48にとって、一番の強みはどんなところでしょうか。
「長い歴史です。これまで先輩方が作り上げてくださったものがあるから、もっと超えたい気持ちがすごく強いんです。今のメンバーは燃えていますし、何事も楽しんでやりたいという気持ちで、そのときの最高のものを作っていけるように一つ一つ頑張っています」
――AKB48をさらに最高のものにするために、山内さんが一番大切にしていることを教えてください。
「笑顔です! 私はあまりポジティブはないですが、『楽しい』を共有したいですし、私たちが心から楽しんでいる姿を見てもらえることでファンの方も楽しい気持ちになると思うんです。何事も楽しんでやることが大事だと思います!」
□山内瑞葵(やまうち・みずき)2001年9月20日、東京都出身。AKB48の16期生として2016年12月8日デビュー。AKB48 57thシングル「失恋、ありがとう」ではセンターを務め、舞台などにも出演している。2022年1月7日(金)~1月16日(日)に新国立劇場 小劇場で上演される舞台「六番目の小夜子」への出演も決定。