二宮和也、壮絶な半生の日本人捕虜役 名手・瀬々敬久監督と初タッグ
俳優・二宮和也が映画「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」(仮、2022年公開予定)で主演を演じることが決まった。
観る者全ての心震わす感動巨編
俳優・二宮和也が映画「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」(仮、2022年公開予定)で主演を演じることが決まった。
第二次世界大戦終了後にシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で一筋の希望の光であった山本幡男(やまもと・はたお)の壮絶な半生を描く。
収容所での劣悪な環境により栄養失調で死に逝く者や自ら命を絶つ者、さらには日本人捕虜同士のいさかいも絶えない中、「どんなにつらいことがあっても、生きて帰るという希望を持ち続ける事が大切なんだ」と生きることへの希望を強く唱え続け、仲間たちを励まし続けた。自身も強制収容所に身を置き、わずかな食糧で1日10時間を超える過酷な労働を強いられていたが、仲間想いの行動とその力強い信念で多くの捕虜たちの心に希望の火を灯した。
偉大な人物を演じるにあたり、二宮は並々ならぬ覚悟を持って臨んでおり、小道具や衣装合わせの際にはより山本幡男に近づけるべく、試行錯誤を繰り返すこだわりを見せるほど。
情報解禁に合わせて寄せたコメントでは、日本に帰り家族に会いたいと誰よりも強く願い、希望を持ち続けた山本の心情になぞらえて、「“ただただ帰ることを想って、行ってきます。”」と多くは語らずも、心血を注ぐ決意をのぞかせた。
そんな二宮の強い覚悟を受けてメガホンを取るのは、骨太な社会派ドラマから感動の恋愛物語まで、ジャンルを超えて卓越した演出力を発揮し続け、作品を成功に導いてきた人間ドラマの名手・瀬々敬久監督。二宮とは初タッグとなり、圧倒的実力派の2人が力強い世界観を作り上げる。
瀬々監督も「山本さんら多くの人々を追い詰めてしまった状況を再び作らないよう、戦争の起こした悲劇がもう再び起こらないよう、思いを込めて映画に取り組んでいきたい。そう思っています」と力強くコメント。山本の生まれ育った隠岐の島に足を運び、現地で感じ取ったさまざまな想いを心に刻み、撮影に臨む。
撮影は21年10月下旬~22年1月中旬を予定している。