会場からは大きな拍手が送られた。ゆっくりとした口調で読み上げた井浦は「すてきなメッセージでしたね」と優しく語り、「監督が先ほど手紙でおっしゃっていたように、きついときはきつい、当たり前のことを当たり前にするのは本当にすてきだと思う。監督が自ら行動を起こしたこと、この作品の一つのメッセージとして刷り込まれていると思う。この作品が皆さんの心を潤して癒やす作品であればとても幸いです」と作品観にも言及した。鈴鹿は「いまさっきの手紙にもあったように、今泉監督は本当に優しくて、人にとことん寄り添ってくれる監督です」と語った。

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　志田は最後に、「こうして映画館に足を運んでくださる方がいて、映画が無事に公開されるのは当たり前のことではないと思うので、まず感謝の気持ちでいっぱいです。ここ数年で世の中がいろいろ変化して、きっと心が疲れてしまっている方もいらっしゃると思いますが、この作品がそういった方々の逃げ場だったり、救いになれば」と思いを語った。

　志田にとっては、「パンとバスと2度目のハツコイ」「mellow」に続き3度目の今泉監督作品となる。それだけに、「今泉監督がよく舞台あいさつでおっしゃることなのですが、見てくださった方からの感想や直接的な言葉が大事だと思います。きょう見ていただいた感想を、素直にSNSで広めていただけたらうれしいです。身近な方には直接伝えていただけたらうれしいです」と結んだ。