仮面ライダー俳優でブレークの25歳・青木瞭 営業マン時代のノウハウ生かし芸能界へ

青木瞭は「仮面ライダー」シリーズにも出演【写真:ENCOUNT編集部】
青木瞭は「仮面ライダー」シリーズにも出演【写真:ENCOUNT編集部】

「仮面ライダーセイバー」で抜てきされる「変身は男の夢…受かった時は『マジかよ』」

 20年放送の「仮面ライダーセイバー」では、仮面ライダーエスパーダ役(富加宮賢人)にオーディションで抜てきされた。「幼稚園のころ、夢は『仮面ライダーになりたい』って書いていたんです。こういうお仕事をやるにつれ、仮面ライダーは絶対やりたいと思っていました。変身は男の夢ですよね。受かったときは『マジかよ』となりました」。

「仮面ライダー」シリーズは若手の登竜門。ドラマの中で、1年間の放送は珍しく、その中で、大きく成長を見せた。「本当に大きな経験でしたね。いろんな体の使い方、言葉のしゃべり方、1人の人間を1年間通して肉付けしていくんです。こうやったら面白いかなということを考えられた気がします。台本はかなり粘って作っていて、アフレコもあるので、中1日で役作りということもありましたが、雑にはできないし、やっていくうちに短い時間で肉付けできるようにもなりました」。

 特に「仮面ライダーセイバー」はコロナ禍での撮影だったため、ロケは思うようにできず、スタジオ内での撮影がほとんどだった。「普段もマスクをしているので、僕がエスパーダだと分かってくれることも少なくて。街を歩いているお子さんたちにも、ちょっと気づいてもらいたいなというのはありましたけど(笑)」と悔しがる。

 来年初めには、8年後を描くVシネクスト「仮面ライダーセイバー 深罪(しんざい)の三重奏(トリオ)」が劇場公開予定だ。エスパーダこと富加宮は翻訳家となり、フィアンセとの結婚を控えている中、新たな危機が舞い込む。「それぞれの8年後が描かれているんですけども、詳細が描かれているわけではないので、一人一人の感覚で見られるのが面白み。エスパーダとしては、新たな強化フォームにもなりましたし、変身するシークエンスもガラリと変わっています。剣さばきも違いますので、そこに注目してほしいですね」。

 コロナ禍では家での楽しみを見つけた。20以上の植物を育て、バルコニーでコーヒーを飲む。「25歳にしては落ち着いている方なんじゃないかな。休みの日はバルコニーの椅子で6時間ぐらい過ごしています。デキャンタもあるので、いつまでもいられる」と笑う。

 今後はどんな俳優を目指すのか。「芝居はまだまだ全然。下の下だと思っているので、下の中に行けるぐらいにはなりたい。遅くてもよいと思っているので、しっかり基盤を作って上がっていきたいです。誰かが『僕も青木さんみたいになりたい。役者にやってみようかな』と思えるきっかけを作れれば。そんな存在になりたいですね」。営業マンから、俳優へ。変身を見せた仮面ライダー俳優は、自身でどんな“強化フォーム”を身につけるのか。

□青木瞭(あおき・りょう)1996年2月26日、神奈川県出身。2016年、「Boys Award Audition2nd」でBoys Award Audition賞受賞。17年に「劇団4ドル50セント」のオーディションを受け、劇団員に。18年、ミュージカル「テニスの王子様」3rdシーズンで10代目手塚国光として出演。20年9月から放送の「仮面ライダーセイバー」では仮面ライダーエスパーダ(富加宮賢人)を務める。21年10月放送中の日本テレビ系ドラマ「真犯人フラグ」に出演中。来年始めにはVシネクスト「仮面ライダーセイバー 深罪(しんざい)の三重奏(トリオ)」の劇場公開が控える。

次のページへ (3/3) 【写真】青木瞭は「切ったよーーーー」と髪を切ったことを報告
1 2 3
あなたの“気になる”を教えてください