田村淳「時間は有限だということも母ちゃんから教わった」 他界した母への思い明かす

タレントの田村淳(ロンドンブーツ1号2号)が12日、都内で行われた映画「Our Friend/アワー・フレンド」(15日公開)公開直前トークイベントに登壇した。イベントには同作の主演を務めたケイシー・アフレックもリモート出演。田村は同作の感想を述べた。

イベントに登壇した田村淳【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに登壇した田村淳【写真:ENCOUNT編集部】

田村淳、「Our Friend/アワー・フレンド」を語る

 タレントの田村淳(ロンドンブーツ1号2号)が12日、都内で行われた映画「Our Friend/アワー・フレンド」(15日公開)公開直前トークイベントに登壇した。イベントには同作の主演を務めたケイシー・アフレックもリモート出演。田村は同作の感想を述べた。

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 2015年に「Esquire」誌に掲載され全米雑誌大賞を受賞したエッセーを映画化した同作。2人の幼い娘を育てながら懸命に毎日を送っていたジャーナリストのマット(ケイシー)と妻で舞台女優のニコル(ダコタ・ジョンソン)は、ある日突然告げられたニコルへの末期がんの宣告で生活が一変してしまう。

 同作を見た淳は「ものすごく感情を揺さぶられました。別れということだけではなく人生って誰かしらとつながりながら生きているけど、客観視できなかったりする。この映画はどういうふうにつながって生きていくのが、自分らしいのか、考えさせられました」と感想を述べた。

 さらに、昨年8月に母が他界したという淳は「ただただ悲しいという映画ではなかった。母ちゃんとの別れを考えながら見ました。母ちゃんはがんと闘ったんですけど、『延命治療をしないでくれ』というのが本人の望みでした。僕ら田村男3兄弟はどうすべきか考えたのですが、奥さん経由で母ちゃんのやりたいことをできるだけ自然な形で体験してもらおうと動きました。そういうシーンがこの映画の中でも出てきましたね。時間は有限だということも母ちゃんから教わったような気がする」と死別した母との思い出を交えながら、同作を語った。

 ケイシーとリモートでつながると、田村は「素晴らしい作品を届けていただいてありがとうございます。ケイシーさんが仕事で戦っているときの表情と奥さんが“がん”と分かったときの表情のすみ分けが印象に残っていますが、どういう風に演じられたか教えていただきたいです」と質問。ケイシーは「そんな風に言っていただいてありがとうございます。複雑な役どころでした。告知をされたとき、今まで抱えていた問題が小さいものだと感じてしまう。圧倒的な悲しみの中でも戦っていかなければならないということを大事にしました。また、実在の彼女たちがどう感じるかも大事にしていました」と説明した。

 ケイシーからは「僕には2人の子どもがいて、13歳の次男は日本が大好きで、『日本でキャンプに行こうね』と話していたがコロナで行けなくなってしまった。『今回、日本の方と話す機会ができた』と話したら、『それだったらコネとして使えないか』と言われてしまいました。淳さんにお力があれば入国できるように取り計らってくれませんか?」と、笑顔で淳に問いかけた。

 淳は「入国に関しては全く力を発揮できませんが、私でよかったらご案内します。キャンピングカーが納車されたばかりなので、なんなら運転手もします。日本の文化でいうと、お城が大好きなので、息子さんが嫌でなければ責任を持ってお預かりします」と丁寧に回答。ケイシーは「パーフェクトサンキュー。日本に着いたらすぐに電話します」とにこやかに話していた。

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