日本と韓国のダブルでいじめに…人気TikToker「音楽の前では、そんなことは関係ない」
最初は日本にいる歌い手を意識して、YouTubeのチャンネルを作った
――カバー動画の選曲はどのようにされているのでしょうか?
「基本的にははやってるものと、みんなが好きな曲、自分の好きな曲を投稿しています」
――TikTokをはじめて良かったことは何ですか?
「良かったことは、応援してくれるファンや関係者に会えたこと。和ぬかさんもそうだけど、人と人をつなげてくれたことですね」
――TikTokとYouTubeはどのように使い分けているのでしょうか?
「TikTokでは短い動画でしか見られないんですけど、YouTubeではフルバージョンを見られるようにしています。TikTokはYouTubeのティザー感覚で投稿していますね。もともとは日本にいる歌い手を意識して、YouTubeのチャンネルを作ったんです。ただ、言語を超えて投稿している人が日本にはあまりいなかったから、僕がそこにうまくハマったのかなと」
――そういったカバー動画を投稿しようと思った理由は? 日本語の曲を韓国語カバーするだけでなく、「Way back home」(SHAUN)、「Dynamite」(BTS)、「imagine if」(gnash)など、K-POPや洋楽にオリジナルの日本語詞をつけた投稿も人気を集めています。
「意味が分からずに聞いてる状態を打破したい気持ちもありました。和訳して歌ったら、さらにみんなが楽しめるんじゃないかなって感じていたので。それと、僕は日本と韓国のダブルで、いじめられたこともあったんです。こういうのってどこにでもあって、たとえば純日本人、韓国人でもどこかの国に行くと差別を受ける。だからこそ『音楽の目の前では、そんなことは関係ない』と証明したかったのかもしれません」
――理想のアーティスト像をかなえるためにTikTokは大事なプラットフォームだと実感していますか。
「僕は6年くらいバンドをやってきて、音楽業界を見てると、『SNSに絡んでいかないと』って思いがあったんですよね。先日藤井風さんがぶっ飛んだYouTubeライブ配信をされていましたが、あれくらいやった方が、アーティストとしても、エンターテイナーとしても面白いなって思うので。だからTikTokやYouTubeだなと思ったんです」