還暦迎えたDJ KOO、TikTokで存在感 DJ歴41年で「現役でいること」のプライド
2023年2月からは“30周年イヤー”を見据える
――読者の中には、まだショート映画をご覧になられていない方もいると思うので、改めて見どころを伺ってもよろしいでしょうか?
「実際にストリートでギターの配信をしている女子高生が主人公です。主演がモデルの西川樹里ちゃん、お母さん役が女優のしゅはまはるみちゃんが演じています。最初は、主人公が希望に満ちてギターを買いに行くところから始まるんですよ。でも、成長して進路で悩みを抱えながらライブ配信をしていたら、SNSでの心ない言葉に気持ちが落ち込んでしまう。そんなところに僕が現れるんですけど…このショート映画には、もう一度頑張れる魔法が隠されてます」
――TikTokからDJ KOOさんの人となりがうかがえますね。
「TikTokの画面は、僕のダンスフロアですから、そこに投げていくのが楽しい」
――2023年の2月から30周年イヤーもスタートしますね。さらに楽しみが増えそうですが、今後はどんなお気持ちですか?
「これまで、DJといろんなコンテンツとコラボして、自分がアップデートしてこれたと思ってるんですよ。僕のDJで盆踊りを踊ってくれてる姿とか、アニメとのコラボとか、そういうのもやってきたいですね。TRFのファンの方って、お母さん、お父さん世代だと思うんですけど、SNSもだけど、『DJ KOOも、こうやってるなら私たちも元気出るな』って親子2世代で楽しんでもらいたいですね。“楽しい”の共有をみんなでするって、綺麗事じゃないけど良いじゃないですか。おいしいものがあったらみんなに見せたいし、かわいい動物がいたらこんなかわいい動物がいるよって教えたくなっちゃうんです。そこは、DJ気質なのかもしれない。カッコ良い曲があったら、みんなに踊ってもらいたい。クラブで流れてるヒット曲も、今はTikTokから出てくる曲が、クラブでもはやるダンスフロアになってますよね」
――さすが、感度が高いですね。DJ KOOさんが最前線で活躍されている理由がうかがえます。
「TikTokのはやり曲で、DJの選曲ができないと今はダメだと思います。それが現役でいることですからね」
□DJ KOO(ディージェイ・コー)1961年8月8日生まれ。東京都出身。本名:高瀬浩一。TRFのDJ、リーダー。日本の文化である“お祭り”“盆踊り”とのコラボレーションはエンターテインメント型ジャパンカルチャーを発信している。2019年は、8月に行われたアフリカ国際会議TICADの前夜祭として、アフリカ盆踊りを実現。11月には、自身3作目となる洋楽ノンストップ・コンピレーションアルバムを発売。20年8月8日からDJ活動40周年を迎え、21年には、大阪芸術大客員教授、浅草6区お祭りアンバサダーに就任するなど、多方面で活躍中。同年8月8日の誕生日で還暦を迎えた。