還暦迎えたDJ KOO、TikTokで存在感 DJ歴41年で「現役でいること」のプライド
「DJもそうなんだけど、リアルタイムなものをしっかりと、はやりを意識」
――動画はご自身で投稿内容を考えているんですか?
「自分が被写体なので。スタッフに『回して、回して!』と撮ってもらいます。オススメに出てくる動画は、チェックして自分で投稿してますね。あと、僕の場合はファッション的な部分で衣装で行くことがないから、投稿では私服を見てもらいたい気持ちもあるんですよ」
――私服なんですか! 犬のプリントのTシャツ…てっきり衣装なのかと思ってました(笑)。
「私服と衣装の差が、自分の中でも分からなくなってるんですけどね(笑)」
――投稿を見た人が、“笑顔になれる”、“明るくなれる”DJ KOOさんのチャレンジ精神とも、相性が良いんだなと感じました。人生観が投稿に出てますね。
「DJもそうなんだけど、リアルタイムなものをしっかりと、はやりを意識して僕の場合はやっていきたいなと。そこは、DJで41年目、現場でDJを回していく目線で考えています。今のはやっている音が、ダンスフロアにあるところと一緒の目線ですね。最近で言うと、フューチャーベースとかハードスタイルがはやっているけど、最近だと和田アキ子さんの『踊らにゃ損』もありましたよね。あれを、『ポン!』と、あげておく。その前に撮ったのもあったんだけど、あれは、『今投稿したい』となってあげました」
――投稿されていたショート映画。こちらもトレンドを押さえてますね。ご自身でTikTokと東宝が主催する「TikTok TOHO Film Festival 2021」にエントリーされたそうですが。
「はい、そうです。東宝さんからお声がけいただいたわけではないんですよ(笑)。だから、応募締め切りも、ギリギリだったんですよ。募集を見て、『こういうのもあるんだ』と知って」
――惜しくもファイナリストでしたが、授賞式では北村匠海さんにも絶賛されていましたよね。ショート映画の制作はどうでした?
「映画祭は、仕事というよりもファイナリストとして行って、絶対に取る気でいました。真っ赤っかなスーツを一人で着て行ったんですよ。せめて匠海くんと浜辺美波さんと写真だけでも撮ってもらおうと思って行ったんですけど、『誰よりも優勝した感ありますよ』って匠海くんに言われました(笑)」
――TikTokに投稿されたショート映画「玉響サングラス」は、賞は逃したものの、SNSでのいじめ問題が社会問題となる中で、多くの方の心を捉えました。ショート映画の良さって、どんなところにあると感じますか?
「短時間で、よりたくさんの情報を得られる。そこで発見と驚きがあるし、好みじゃないものはすぐに飛ばせばいいというところでショートのドラマのカスタマイズが自分でできるのは良いと感じましたね」