「青天を衝け」が描く現代社会の基礎 貨幣や郵便制度…どのように描くかが見どころに
NHK大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜、午後8時ほか)の第29回では、渋沢栄一(吉沢亮)が明治政府の仕事を本格的にスタートさせることになりそうだ。
NHK「青天を衝け」第29回の見どころを探る
NHK大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜、午後8時ほか)の第29回では、渋沢栄一(吉沢亮)が明治政府の仕事を本格的にスタートさせることになりそうだ。
NHKによると、明治政府に出仕した栄一は、各省の垣根を越えた特命チーム“改正掛(かいせいがかり)”を立ち上げ、杉浦譲(志尊淳)や前島密(三浦誠己)を静岡から呼び寄せる。改正掛は、租税の改正、貨幣や郵便制度の確立など、新たな国づくりのため、まい進するが、旧幕臣の活躍を快く思わない一派との対立が生まれてしまうという。
そんな中、栄一は、久しぶりに惇忠(田辺誠一)と再会する。惇忠は、新政府に平九郎を殺された傷を抱えていた。栄一は、密かに温めていた提案を惇忠に切りだす展開という。
改正掛などの明治政府の仕事をするにあたり、まずは、そのために働く人が大事になる。杉浦や前島を呼び寄せたり、惇忠にある提案をしたり、人の力を見抜いて適材適所に活用する栄一の才能も見どころのように感じる。
さらに、楽しみなのは、租税の改正、貨幣や郵便制度など、現代社会につながる、さまざまな制度の基礎が描かれること。今の社会に当たり前のように存在し、学生時代に学んだはずの各制度の基礎がどうやって誕生したのかをあらためて知るいい機会となりそうだ。授業や教科書などとは違う、視聴者を楽しませてくれる大河ならではの伝え方に注目と同時に期待したい。