「TikTokでダメだったら…」とは考えなかった、30歳meiyoが明かすポジティブ思考
ショートムービープラットフォーム、TikTokの初投稿からわずか半年余りで「なにやってもうまくいかない」が大きなバズを生み、26日にユニバーサルミュージックから同曲でメジャーデビューしたmeiyo(読み:メイヨー、30)。「3月に投稿をはじめた当初は小さなライブハウスで無観客配信のライブをしていたんですけど、今の状況は信じられないです」と異例のヒットを振り返る。インタビューでは、TikTok急上昇チャート1位にランクイン、総再生回数1億回を超える話題沸騰中の同曲を生み出した投稿の裏側、meiyoなりのヒットの新法則を明かしてくれた。
「なにやってもうまくいかない」総再生回数1億回超も…実は長く、地道な下積みの日々
ショートムービープラットフォーム、TikTokの初投稿からわずか半年余りで「なにやってもうまくいかない」が大きなバズを生み、26日にユニバーサルミュージックから同曲でメジャーデビューしたmeiyo(読み:メイヨー、30)。「3月に投稿をはじめた当初は小さなライブハウスで無観客配信のライブをしていたんですけど、今の状況は信じられないです」と異例のヒットを振り返る。インタビューでは、TikTok急上昇チャート1位にランクイン、総再生回数1億回を超える話題沸騰中の同曲を生み出した投稿の裏側、meiyoなりのヒットの新法則を明かしてくれた。(取材・構成=後藤千尋)
――率直に30歳を超えてのメジャーデビューを、どういう心境で受け止めていますか。
「『こうなって欲しい』と思いながら投稿していたので、こうなった時にどうしようかは考えていたんですけど。あまりにもバズったのが早くて。ビックリしています(笑)」
――メジャーデビュー曲「なにやってもうまくいかない」は、ベースにサカナクションの草刈愛美さん、ミックスにサカナクションやDAOKOも手がけた浦本雅史さんも参加されていますね。そうそうたる面々ですが、どのように実現されたんですか?
「フルバージョンを聴きたいという声が多くなった時に、スタッフの方が浦本さんを紹介してくれました。僕もサカナクションはずっと聴いていたし、浦本さんがmeiyoをやったらどういう音になるかも想像がついたので、お願いして。元々の”宅録で作りきった機械的なサウンド”に物足りなさを感じ、ベースを生に差し替えると決めて最初に僕が名前を出したのが草刈さんでした。『本当にもしよかったらなんですけど、弾いてもらえませんか』と草刈さんにオファーしたら、オッケーをいただけて」
――3月にTikTokで投稿をスタートし、7月に投稿した「なにやってもうまくいかない」が大きくバズってメジャーデビューが決定。“いつまでにバズらなかったら音楽を辞めよう”というリミットを考えてはいたんでしょうか。
「さすがに30歳まで頑張ってきたので、『TikTokでダメだったら…』とは考えていませんでした。出来ることをやっていこうと考えていましたね」
――音楽の下積みは長いんですよね。
「長かったですね。音楽ゲームが大好きで音楽をやりたい気持ちが芽生えて、高校3年生でドラムをはじめて。卒業したタイミングで初めて組んだシガテラというバンドが5年くらいで終わって。その時に、ソロでもライブしようと考えてドラムボーカルのスタイルでライブも始めました。奥田民生さんやユニコーンさんが好きで20代の頃はよく聞いていて、小さなライブハウスに出続ける日々が続いて、28歳くらいの時に本名のワタナベタカシから今のmeiyoに改名して、しばらくドラムボーカルのスタイルで活動していました。今も『侍文化』というバンドでドラムボーカルもやっているんです」
――改名した理由は?
「ワタナベタカシが普通すぎるからです(笑)。バンド編成を想像してもらえないし、弾き語りのイメージを持たれてしまうことがあって。呼びやすいし、中性的な謎めいた感じが良いなと思ってmeiyoに変えました。meiyoは中国語で没有と書いて『無い』という意味になるんですけど、有るって書いて無い意味も面白いなって」