SKY-HI、1億円のクラウドファンディングを実施「いよいよ私財が無くなってきました」
ラッパーそしてシンガー・ソングライターのSKY-HIが新たに1億円を出資すべく、クラウドファンディングを実施すると23日に発表した。
オーディション番組「THE FIRST」から「BE:FIRST」がデビュー
ラッパーそしてシンガー・ソングライターのSKY-HIが新たに1億円を出資すべく、クラウドファンディングを実施すると23日に発表した。
SKY-HIが自腹で1億円を出資して開催したことでも話題となった日本テレビ系「スッキリ」や動画配信サービス「Hulu」、YouTubeなどを通して一躍社会現象となったオーディション番組「THE FIRST」。そこから輩出された7人組ボーイズグループ「BE:FIRST」は、8月16日にリリースされた「Shining One」のMV再生回数がプレデビュー曲であるにも関わらず2週間で1000万回再生を突破。メジャーデビュー日も11月3日に決まるなど、まさに順風満帆な船出となった。
そんなBE:FIRSTが所属し、SKY-HIが代表取締役CEOを務めるマネジメント会社「BMSG」が「THE FIRSTから羽ばたく皆にもう1億円をかけたい!」という思いから、新たなクラウドファンディングの実施が発表された。
クラウドファンディングでは、BE:FIRSTのここだけでしか手に入らない限定グッズが多く並ぶ。その一方で、SKY-HIは「正直、“クラウドファンディング”という名称を使わずにグッズの作成などで利益を出す方が芸能事務所としては美しく見えるのかもしれません。自分も悩みました」と語った。
それにもかかわらず、クラウドファンディングという形を取ることに関して、SKY-HIは「うそ、演出、台本、政治の一切を排除して作成し、放送したからこそTHE FIRSTは反響をいただけた」「取り繕ったりせずに素直に皆さまにお願いをすることのほうが自分らしい、BMSGとして正しい」「逆に、上がったバリューを使い大手事務所と提携したり、資金源を大きな会社に頼ることで決定権を委ねてしまうことは、BMSGとして正しくない」と、葛藤や逡巡(しゅんじゅん)があったことも正直に吐露している。
さらに驚くべきことに、代表取締役であるSKY-HIは、前期と今期の役員報酬をゼロに設定していると明かした。SKY-HI以外には役員がいないため、BMSGから給与・報酬が支払われるのはスタッフと所属アーティストのみということになる。
つまり、今回のクラウドファンディングはこれまで得てきた収益もすべてBE:FIRSTおよびTHE FIRST出身のアーティストやトレーニーのためにのみ使うと明言した形となる。
○SKY-HIのコメント抜粋
「既存の成功にならうのではなく、新しい成功の形を、カルチャーの芽吹きを育成するためには、打ち出していくこちら側が正直であること、そして一方的ではなく応援してくださっている全ての方と共に作っていくことを大切にしたく、ストレートにお願いすることにしました。いよいよ私財が無くなってきました! もしTHE FIRSTやBMSGを面白いと少しでも思ってくれたら、どうかお力をお貸しください! 必ずここから生まれる作品や新しいアーティスト、グループの魅力で、あのとき応援してよかった、と思っていただける時代を作ることを約束します!」