アカデミー賞の2月は日米“最恐”映画にも注目…ギレルモ・デル・トロのハリウッド作が登場
映画界最大の映画賞「アカデミー賞」の発表が現地時間2月9日に米カリフォルニア州ハリウッドで行われる。今年で92回目を数える同賞は、どの作品がオスカーを手にするのかに早くも世界中で注目を集めている。一方で、この2月は世界的フィルムメーカーのギレルモ・デル・トロが手がけた、怖すぎるがゆえに全米で論争を巻き起こした児童書シリーズを映画化した作品に加え、ジャパニーズ・ホラーの巨匠で「呪怨シリーズ」で有名な清水崇監督がメガホンをとった、九州に実在する心霊スポットを舞台にした和製ホラー映画も公開予定。「最恐」を決める日米ホラー映画の“対決”にも注目が集まりそうだ。
「スケアリーストーリーズ 怖い本」と「犬鳴村」…日米ホラー映画の公開ラッシュ
映画界最大の映画賞「アカデミー賞」の発表が現地時間2月9日に米カリフォルニア州ハリウッドで行われる。今年で92回目を数える同賞は、どの作品がオスカーを手にするのかに早くも世界中で注目を集めている。一方で、この2月は世界的フィルムメーカーのギレルモ・デル・トロが手がけた、怖すぎるがゆえに全米で論争を巻き起こした児童書シリーズを映画化した作品に加え、ジャパニーズ・ホラーの巨匠で「呪怨シリーズ」で有名な清水崇監督がメガホンをとった、九州に実在する心霊スポットを舞台にした和製ホラー映画も公開予定。「最恐」を決める日米ホラー映画の“対決”にも注目が集まりそうだ。
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監督作「シェイプ・オブ・ウォーター」が第90回米アカデミー賞で作品賞をはじめ計4部門を受賞し、2019年にはハリウッドの殿堂入りも果たしたギレルモ・デル・トロが、オスカー獲得後に初めて企画・製作、ストーリー原案を手がけたのが、2月28日公開の「スケアリーストーリーズ 怖い本」だ。
1968年のアメリカ、ハロウィンの夜。幽霊屋敷に忍び込んだ高校生のステラたちが見つけた本は、絶対に開いてはいけない危険な一冊だった。毎夜その本にひとりでに書かれる物語。名前を書かれた者が物語の通りに“いちばん怖い何か”に襲われ、姿を消してゆく……。
ギレルモ・デル・トロが10代の頃、多大な影響を受けた原作「スケアリーストーリーズ 怖い本」シリーズは、全米各地で語り継がれた怖い話や都市伝説を集め、第1作が1981年に発表されるや、全米で大ベストセラーに。実際の事件を彷彿とさせるような描写やおどろおどろしい挿絵に親たちや教師から苦情が殺到、児童書にも関わらず、全米の学校図書館に置くことを禁止するか否かの論争が巻き起こったというのだ。今回、映画化となり、ギレルモ・デル・トロは「原作に登場する最も愛されてきた怖くて面白くて、楽しませてくれるホラーストーリーを再現したんだ」と語るとともに「君が物語の登場人物として出てこないことを心から祈っている」という不吉な一言も残している。
一方で、2月7日公開の「犬鳴村」は、ホラー映画の第一人者・清水崇氏の監督作品だ。“最恐監督×最凶心霊スポット”というタッグが実現となった。
臨床心理士の森田奏(三吉彩花)の周りで突如、奇妙な出来事が起こり始める。「わんこがねぇやに ふたしちゃろ~♪」奇妙なわらべ歌を口ずさみ、おかしくなった女性、行方不明になった兄弟、そして繰り返される不可解な変死……。それらの共通点は心霊スポット「犬鳴トンネル」だった。すべての謎を突き止めるため、奏は犬鳴トンネルに向かう。その先には、決して踏み込んではいけない、驚愕の真相があったというストーリーだ。
アカデミー賞の行方も気になるが、日米2作品の“最恐映画”の結末にも目が離せない。