眞栄田郷敦、父・千葉真一は超人 「いつでも上を見ていて夢や目標がある」

「キン肉マン THE LOST LEGEND」第1話の場面ショット【写真:(C)WOWOW】
「キン肉マン THE LOST LEGEND」第1話の場面ショット【写真:(C)WOWOW】

恩師の存在が軸「30歳が役者としてのスタート」

――撮影現場でのエピソードをお聞かせください。

「普通のドラマや映画とは違って、待ち時間や空き時間がほとんどないんですよね。衣装も自前で、作品の中で過ごしていた感覚。作品全体がエピソードとしか言えなくて、自分も思っていなかったような展開や感情、いろいろなことが綾野さんとの間で起きていたので、すごく濃い時間を過ごせました。設定はドラマでも感情だけはすべてリアルにしたいと思って演じていました」

――綾野剛さんとのお話も。綾野さんはプロデューサー兼ロビンマスク役で、原作ではウォーズマンとは“師弟関係”ですよね。眞栄田さんと綾野さんはどのような関係性でしょうか?

「綾野さんとはプライベートというより、この作品での時間が長いので、僕の中では劇中のままの関係性です。師弟関係というと恐れ多いので、この作品の中のような関係性です」

――実際に“師弟関係”に近い存在の方はいらっしゃいますか?

「中学時代の吹奏楽部の顧問の先生で、その方の考え方が僕の軸になっています。先生に『芸ごとは10年が修行で、その先10年で花が咲く』という言葉を掛けていただいたことを思い出しました。僕は自然と30歳ぐらいが役者としてのスタートだと、これまでのインタビューでも話はしていたのですが、その言葉が軸になっていたと思います。先生が度々仰っていた『意味のない経験はない』という言葉も僕自身も思っていたことなので、印象に残っています」

――すてきな先生と出会われたんですね。エンディングでは、サックスの演奏もされていますよね。

「自分のサックスで演奏をしているのですが、その回のラストのテンションによって、曲のニュアンスも変えていたので、面白かったです。“キン肉マン”のテーマは、明るくアップテンポな曲が多いのですが、あえて悲しく吹いたりしました」

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