“熱海でリモート”は本当に快適なのか 現地体験で分かった注意点 かけ流し温泉は最高
ビーチに鳴り響く騒音は大誤算 部屋からの眺望も大切
さらに問題だったのは騒音だ。熱海サンビーチの一角では大型ホテル(地上17階、地下2階、客室数388室)の大規模工事が行われており、5台のショベルカーと2台のクレーン車が「ガガガガガ―」「ガッシャーン」とごう音を発していた。これが平日午前8時から昼休みの1時間を挟んで夕方5時まで続く。近隣のホテル宿泊者にとってこれはイライラの種だ。まだ基礎工事の段階なのでしばらくはこの騒音が続くことになる。音に敏感な人はホテル探しの際に注意すべきだろう。
部屋についてはもう一つ大事なことがある。それは眺望だ。熱海のホテルはビーチ沿いに集中しているが、必ずしも部屋の窓やベランダから海が見渡せるとは限らない。割安の部屋を選ぶと、窓のすぐ向こうが隣のビルの壁という“景観ゼロ”の悲劇も有り得る。これでは息が詰まり仕事の意欲に影響するのは必至だ。痛恨の事態を避けるため予約前にホテルに問い合わせすることをお勧めしたい。
最後に“熱海ワーケーション”について注意点をまとめてみよう。
(1)食事の手配
(2)机や椅子など仕事用スペースの確認
(3)騒音の存在
(4)窓やベランダからの眺望
緊急事態宣言が解除されたら熱海を訪れる観光客が増えそうだが、どうせなら仕事のことはすべて忘れて自由気ままに温泉を楽しむ方がストレスにならず明日の“パワー”につながるかもしれない。
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【写真】閑散としていたが晴れの日はビキニ姿で泳ぐ女性の姿も