“熱海でリモート”は本当に快適なのか 現地体験で分かった注意点 かけ流し温泉は最高
若いカップルが目立つ熱海の街 車で県外からラクラク移動
どうして若いカップルがこんなに多いのか。別のホテル従業員は「熱海は東京方面からも名古屋方面からも来やすい、ということがあります。その日の朝の天気を見て当日にホテルの予約を入れるお客様も多いです」と話す。
新幹線を利用せず車でやって来る若者も多いようだ。昼前に熱海サンビーチ沿いを散歩していると、しゃれたホテルの駐車場から若いカップルを乗せた車が次々と出てきた。ナンバーは岡崎や横浜。別のホテルの駐車場では名古屋、豊橋、横浜、大宮、富山ナンバーの車が停まっていた。
座卓は足に負担 仕事はビーチ沿いのファミレスという選択も
さて、部屋に戻り仕事を始めて数時間後、困ったことが起きた。宿の部屋は和室で机と椅子の用意がないのだ。仕方なくあぐらをかき座卓で仕事をしていたところ、太ももからふくらはぎまで足全体がしびれ、やがて激しい痛みに変化。足への負担を軽減するため座布団を4枚重ねて座ってみたら、今度は猫背になってしまいパソコンをうまく操作できない。これは誤算だった。畳の上に布団を敷きっぱなしにして日がな一日ゴロゴロ過ごすのは気持ちがいいが、仕事となると机とネット環境は欠かせない。
足の痛さに耐えきれず向かった先がファミリーレストランのジョナサン熱海店。相模湾が一望できるため「コロナ禍前の夏は連日満席状態でした」(店員)という人気店だ。各テーブルにはコンセントがあり電源の心配はない。テーブルが広くて快適だ。Wi-Fiもサクサクと速度がある。この日の日替ランチは「チキン竜田てりやきソース&野菜コロッケ」で659円。午後1時過ぎに入店したところ、店内にカップルはまったくおらず中高年客がちらほら。「約4・9分で店内の空気が入れ替わっています」という表示が掲出されていたが、大きなくしゃみをする客がいてヒヤリとした。
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ビーチに鳴り響く騒音は大誤算 部屋からの眺望も大切