夢は土地を所有する月でのプロレス道場建設や宇宙での強豪スカウト とてつもない野望へ一直線の逸材【連載vol.60】
2人のレジェンドから極意を吸収「大きな自信」
「お2人にご指導いただいたのは本当に貴重な経験で、大きな自信になりました。絶対、負けられない!」と鼻息も荒い。
「あいつ、ヤバいですよ。平気で先輩の顔を張って来るなんて。あの負けん気というか根性は本当にすごい」と、先輩の岡林裕二が目を丸くするように、リングに上がると人が変わると評される野村だが、普段は温和で優しく、月を愛するなど文武両道の好青年。
小さいころから、三日月、半月、満月…と毎日姿を変える月を見上げ、遠い宇宙に思いを馳せていたという。「I LOVE YOU」を「月がきれいですね」と訳した夏目漱石の話が好きだと、はにかむ。
実は、知人からプレゼントされ、月に土地を持っている。中心の斜め左下に1エーカーの土地があるという。「いつか月に旅行に行けたらすてきですね。大日本の道場も建てたい。宇宙にいる、まだ見ぬ強豪もスカウトしないと」と笑う。ちなみに決戦の9・20札幌大会の翌日21日は、満月。しかも中秋の名月・十五夜だ。
野村はスープレックスの使い手でもある。盟友・阿部は不発に終わったジャーマンかドラゴンが中之上に、北の大地で火を吹くか。
「勝ってベルトを月にかざしたい」と誓う野村卓矢。待望のBJW認定世界ストロングヘビー王座初戴冠なるか。
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【写真】月の土地権利書を手にはにかむ野村卓矢