アマゾンプライム進出の大泉洋が語る挑戦の理由 「テレビの地上波は制約があり息苦しい」
「今の時代、地上波でできることは非常に制約があって息苦しさがある」
――司会をするうえで気をつけていることは?
「番組を見ている人も出演している人も、全体が楽しくなるようにしたいですね。失礼なことも言うけど、許してもらえるような空気も作りたい。見ている人や言われている人が嫌になってしまう番組は作りたくないな、と思っています。さじ加減が難しいですが、今回だけではなくどんな番組も誰一人傷つかない番組にしたいですね」
――今回は地上波ではなくAmazon Prime Videoの番組です。
「あまりやっていない司会というポジションで出演しようと思ったのは、Amazon Prime Videoという配信サービスの面白さでした。テレビの地上波とは違うところで露出するのは挑戦だし面白いかなと思いました。今の時代、地上波でできることは非常に制約があって息苦しさがあるんです。僕が子どもの頃のテレビってもっと面白かった。今は何をやってもたたく人たちばっかりになっているというか。自分たちが見ているテレビを自分たちがどんどん面白くないようにしているところがあると思うんですよ。そんな息苦しさがひょっとしてAmazon Prime Videoの番組にはないのかな、と思う気持ちもありましたね。地上波ではないところの気楽さが出るといいなという思いはあったかもしれませんね」
影響を受けた“シンガー”はサザンオールスターズ
――どんなところに気楽さを感じますか?
「テレビの地上波は誰もが見るけど、Amazon Prime Videoは自分で会員になって見ているわけだから、より能動的に見てもらっているところが大きいのかな。もともとの仕組みとして地上波とAmazon Prime Videoではそこが違うのかなと思いますね」
――自ら影響を受けた“シンガー”は?
「サザンオールスターズですね。世代として桑田佳祐さんです。子どもの頃からやたら聴いていました。中学生のときに近所から怒られるのではというくらい大声で歌っていたのは『Oh!クラウディア』です」
「ザ・マスクド・シンガー」
番組の原型は韓国で2015年から放送されている「ミステリー音楽ショー:覆面歌王」。19年に米国でリメイクされると、番組は大幅に進化。総合エンターテインメント番組となった「THE MASKED SINGER」は全米トップの視聴率を誇る番組となり、現在は世界50か国で現地制作されるまでになった大ヒットフォーマットだ。海外制作版では勝ち抜いたセレブが再ブレークを果たすなど、単なる人気番組というだけではなく社会的なインパクトを残してきた。
日本版「ザ・マスクド・シンガー」はAmazon Original番組としてAmazon Prime Videoで独占配信中。オリジナリティーあふれるマスクのデザイン、大道具・小道具も日本ならではのアイデアを盛り込んだ。人気番組のフォーマットをそのまま日本で制作するだけではなく、日本文化や日本人の好みに合わせた演出も見どころのひとつだ。
誰もが知っている楽曲を、誰もが知っているはずの有名人が歌う。しかし、その歌い手は誰なのかは分からない。マスクをかぶり正体を隠しながら歌唱し、その実力でトーナメントを勝ち抜いていく。そんなミステリアスな歌い手たちの魅力あるパフォーマンスを楽しみながら、彼ら彼女らがいったい誰なのかを推理する。
▼作品情報
タイトル:『ザ・マスクド・シンガー』
配信開始日:2021年9月3日(金)よる8時より配信開始
話数:本編9話 初回3話 以降毎週金曜順次配信
出演:MC:大泉洋 パネリスト:MIYAVI、Perfume、水原希子、バカリズムほか(ゲストパネリスト出演予定)
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