“実物大ガンダム”を福岡に建造へ 新機体の「RX-93ff vガンダム」22年春に公開予定

バンダイナムコグループが15日、2025年までの新たな機動戦士ガンダムの戦略を発表する「第2回ガンダムカンファレンス」を開催した。このカンファレンスでは、2025年に45周年を迎えるガンダムのプラモデルである通称「ガンプラ」を中心として、「ガンダムプロジェクト」を推進していくことが明かされた。25年までに通期でガンダム関連の売り上げを、過去最大の1500億円に達成させるためのプロジェクトとなる。

「三井ショッピングパークららぽーと福岡」に新しく建造される実物大ガンダム【写真:(C)創通・サンライズ】
「三井ショッピングパークららぽーと福岡」に新しく建造される実物大ガンダム【写真:(C)創通・サンライズ】

新作テレビアニメシリーズや新作劇場版アニメの制作もサプライズ発表

 バンダイナムコグループが15日、2025年までの新たな機動戦士ガンダムの戦略を発表する「第2回ガンダムカンファレンス」を開催した。このカンファレンスでは、2025年に45周年を迎えるガンダムのプラモデルである通称「ガンプラ」を中心として、「ガンダムプロジェクト」を推進していくことが明かされた。25年までに通期でガンダム関連の売り上げを、過去最大の1500億円に達成させるためのプロジェクトとなる。

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 まず今回のカンファレンスの目玉として発表されたのが、実物大ガンダムが新たに建造されるプロジェクト。現在は、横浜の山下ふ頭で動く実物大ガンダムがお披露目されているが、22年の春には「三井ショッピングパークららぽーと福岡」に新しい実物大ガンダムが建造されることが明かされた。機体は映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場した「RX-93 vガンダム」をベースにした「RX-93ff vガンダム」と名付けられた新しいモビルスーツとなる。ガンダムシリーズの総監督を務める富野由悠季氏監修の下、トリコロールのマーキングが施される予定となっている。

 さらに、ららぽーと福岡には22年春にガンダムの世界を体感できる新スポット「ガンダムパーク福岡」を計画中と発表された。オープンスペースとガンダムに関連する要素を持つエンターテインメント施設が融合した「ガンダム複合空間」として、今までにないスポットになるという。

 また、ガンダムの新作テレビアニメが22年に放送されることが発表され、その題名が「機動戦士ガンダム 水星の魔女」になると明かされた。「機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ」以来の7年ぶりの新作テレビアニメ。合わせて新作映画の情報も公開され、22年に「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」と題した、安彦良和監督作品の製作が決定した。テレビアニメシリーズの「機動戦士ガンダム」における第15話「ククルス・ドアンの島」にフォーカスを当てて新たな切り口で描く作品となる。

 さらに発表は続き、21年10月1日から22年3月31日まで開催されるドバイ国際博覧会日本館のPRアンバサダーをガンダムが務め、このイベント用にデザインされたガンダムをプラモデル化し、「THE GUNDAM BASE」などで販売されると明かされた。ガンダム関連のイベントは名古屋パルコでも行われ、「機動戦士ガンダム」と「機動戦士ガンダム SEED」の二つの作品を、主人公の心の成長ストーリーに焦点を当てたイベント「ガンダムワールド2021コントラスト」を21年12月24日から22年1月16日まで開催する予定だという。

 合わせて、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」のテレビシリーズスタッフが再集結し、最新作となる「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント」を制作することが発表された。さらに「鉄血のオルフェンズ」の世界観がゲームで楽しめるスマートフォン向けアプリ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ G」が2022年春から配信を開始する予定だと明かされた。この配信にあわせて「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」特別編がテレビ放送されることも決定した。番組内では「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント」の一部を放送する予定だという。

 数多くの新発表を行ったカンファレンスは、最後に杏林大学名誉教授の古賀良彦氏を招き、ガンダムを通じて社会問題を考えるサステナブルプロジェクト「GUNDAM UNIVERSAL CENTURY DEVELOPMENTACTION(GUDA)」について話された。

 このプロジェクトでは教育分野におけるガンダムを活用した新たな構想や施策が発表され、またリサイクルなど環境分野にも配慮した取り組みも明かされた。その中の一つが「ガンダムファクトリー横浜エデュケーショナルサポート」として、横浜の実物大ガンダムを活用した体験型プログラムの学習を実施する予定だという。

 また、「ガンプラアカデミア」と名付けられたプログラムでは、ガンプラを通して物作りの楽しさや地球環境について考える無償の授業パッケージを展開。実際に子どもたちがガンプラの組み立て体験を行うなど、新しい形の教育プログラムとなる予定だ。

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