事実、そんな彼女を「有吉の壁」で共演する機会が多いパンサー向井は、別のテレビ番組に出演した際、「『有吉の壁』に出てる芸人は、みんな栞里ちゃんのことが好き」「番組で唯一のセーフティーネット」「栞里ちゃんが笑ってくれるのが嬉しい」とべた褒めしていた。“そこにいるだけでありがたい”タレントというのは、いま芸能界を見渡しても数少ない。

　多忙な日々でも、デビューのきっかけとなったモデル業も怠ってはいない。それどころか、ここ1か月の掲載誌だけでも、「ar」（主婦と生活社）、「mini」（宝島社）、「MORE」（集英社）などなど、引く手はあまた。以前、「アナザースカイ」（日テレ系）に出演した際には、「恐縮して全然自分を出せなかった」と、仕事がなく苦悩した時期もあったことを回想していたが、人知れず努力を重ねてここまで上り詰めてきたのだろう。それは、「ヒルナンデス！」（日テレ系）で「ロケの3日前くらいに自分でロケハンに行った」と入念に準備をする真面目さからもうかがえる。どんなジャンルの仕事でも、ひとつひとつ丁寧にのぞむ姿勢が、女優業においても広がっていくのであれば、もはや彼女を“最強マルチタレント”と評しても言い過ぎではないだろう。