宮崎あおい、サプライズ登壇で細田監督を祝福「うれしくて飛んで来ちゃいました!」

アニメ映画「竜とそばかすの姫」の大ヒット御礼舞台あいさつが11日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、細田守監督が登場。サプライズで女優の宮崎あおいが駆けつけた。宮崎は細田監督のアニメ作品「おおかみこどもの雨と雪」(2012年公開)や「バケモノの子」(15年公開)で声優を務めた縁がある。

サプライズ登壇で花束を渡す宮崎あおい(左)と受け取る細田守監督【写真:ENCOUNT編集部】
サプライズ登壇で花束を渡す宮崎あおい(左)と受け取る細田守監督【写真:ENCOUNT編集部】

興行収入58.7億円超で最大のヒット作品に 公開初日後初めての舞台あいさつ

 アニメ映画「竜とそばかすの姫」の大ヒット御礼舞台あいさつが11日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、細田守監督が登場。サプライズで女優の宮崎あおいが駆けつけた。宮崎は細田監督のアニメ作品「おおかみこどもの雨と雪」(2012年公開)や「バケモノの子」(15年公開)で声優を務めた縁がある。

「竜とそばかすの姫」は、50億人が集う超巨大インターネット仮想世界「U(ユー)」が舞台。母親の死をきっかけに心に傷を抱えた主人公の少女・すずが、竜の姿をした謎の存在に出会い成長していく物語。フランスの民話でディズニーの名作「美女と野獣」がモチーフとなっている。7月にフランスで開催されたカンヌ国際映画祭では、新設部門の「プルミア」にも選ばれた。また公開から57日間の9月10日時点で、動員数423万人、興行収入58.7億円を記録。最終興行収入58.5億円を記録した「バケモノの子」をすでに上回り、細田監督最大のヒット作となっている。

 赤い花束を持って駆けつけた宮崎の姿に、何も知らされていなかった細田監督は驚き。「サプライズですね! お久しぶりです! 直接会うの、何年ぶり?」と興奮気味に喜んだ。宮崎も「(今回は)全然(出演は)関係ないんですけど、うれしいと飛んで来ちゃいました!」と大ヒットを祝福した。「おおかみこどもの雨と雪」では子どもを育てる主人公を務めたが、当時を振り返り、「本当に丁寧な演出をしてくださる。優しいけど、瞳の奥に『ん? それでいいのかな? 大丈夫かな?』と問いかけられているような、いい緊張感がありました」と語った。細田監督は「あおいさんのおかげで、『映画をリアリティーを持って作れる』という喜びをかみしめながら作らせてもらった。『おおかみこども』はお母さんの話だけど、今はあおいさんもリアルお母さん。すてきなお母さんにおなりになった」としみじみ語った。

 今月19日に細田監督が誕生日を迎えるにあたり、宮崎は「来週お誕生日で年を一つ重ねられる。次の1年の抱負を伺いたい」と質問。細田監督は「映画を作るっていうのは大変で、最低でも3年かかっちゃう。今回コロナ禍で制作していて、感染したらどうしようと現場がピリピリしていた。なんとか感染者を出さずに最後まで走りきることができた。それぞれ健康に、元気にやってくことが改めて大事。引き続き健康に、しっかり生き生きとやっていきたい」と語った。また「あおいさんも、小さいお子さんと一緒に過ごしている時間を大事に。貴重な時間だと思いますので」と声をかけた。

 今回は7月16日の公開初日後初めての舞台あいさつ。公開初日前日にカンヌ国際映画祭とワールドプレミアがあり、帰国後はコロナ禍の影響で2週間の待機が必要だった。また公開初日は緊急事態宣言中ということもあり、リモート取材が多かったという。細田監督は「この映画が公開になって、実は今初めて舞台に立ってごあいさつしています。きょうが初日のような気持ちです」と感慨深い思いを明かした。

 この日はティーチインが設けられており、観客から直接質問を受けた。中には10回目の観賞という男性も。細田監督は「こういう場っていうのは、改めて貴重だなと思います。今コミュニケーションするツールって増えているけど、一番は直接同じ空間でこうやってお会いして、皆さんの存在を感じながらお話するのが一番のコミュニケーション」と、観客との質疑応答を楽しんだ。

※宮崎あおいの「崎」の正式表記は「たつさき」

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