「日々の選択が世の中をつくる」 20歳の環境活動家が同世代に訴えるメッセージ

環境に優しいオーガニックコスメの開発にも取り組む【写真:本人提供】
環境に優しいオーガニックコスメの開発にも取り組む【写真:本人提供】

環境問題解決はマクロな視野と、個々のミクロな意識の両方がないと進まない

 環境問題の解決というと、国際的な取り決めや経済界の協力など、主語の大きなテーマになりがちだ。だが、そうしたマクロな視野と、個々のミクロな意識の両方がないと解決は進まない。だからこそ、自身も講演だけでなく、自ら立ち上げたオーガニック素材使用の化粧品ブランド代表としての活動も行う。

「どんな大企業でも、消費者がいないと成り立たない。政治も同じで、環境に優しい政策を推し進めるにも、票がないと難しい。消費者として意思表示をしていくことが大事になってくると思います。身近な例だと、電力会社を再生可能エネルギーに替えるだけで家庭からの二酸化炭素排出量が半分になる上に電気代が安くなるケースがほとんど。畜産業は運送業全体よりも二酸化炭素排出量が多いと言われている。お肉を食べる量を減らすだけでも効果があります」

 同世代へ伝えるのは、「日々の選択が世の中を作っている」というメッセージだ。「環境に配慮した行動をといっても、経済的なものやさまざまな理由でできる人とできない人がいる。私は毎日食べるものがあって、何を食べるか、どんな行動を取るかの選択肢を持っている。できる人が行動を始めていくことが大事だと思います」。Z世代のリーダーはこの先も等身大の活動を続ける。

トップページに戻る

1 2
あなたの“気になる”を教えてください