STU48が“SF界の鬼才”とコラボ 朗読劇開催に感慨「こんな素敵な大会でできるなんて」
瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ「STU48」は今春、KADOKAWAの朗読劇ブランド「READPIA(リードピア)」と新プロジェクトを始動。1期生の石田みなみ・門脇実優菜、ドラフト3期生の沖侑果、2期研究生の小島愛子・高雄さやか・立仙百佳が、ニコニコREADPIAチャンネル配信番組「STU48 朗読への道」で、「ライブ」ならぬ「リーディングライブ」を行ってきた。
第60回日本SF大会とコラボし、プロジェクト初の有観客で朗読劇を開催
瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ「STU48」は今春、KADOKAWAの朗読劇ブランド「READPIA(リードピア)」と新プロジェクトを始動。1期生の石田みなみ・門脇実優菜、ドラフト3期生の沖侑果、2期研究生の小島愛子・高雄さやか・立仙百佳が、ニコニコREADPIAチャンネル配信番組「STU48 朗読への道」で、「ライブ」ならぬ「リーディングライブ」を行ってきた。
そして、これまでの朗読特訓の成果として21日、第60回日本SF大会とのコラボで、SF小説家・柴田勝家氏の脚本による完全新作朗読劇「静かな時の上のほう-Silent Times Upside-」の上演、柴田氏と書評家・翻訳家の大森望氏を交えたトークショーを公開生配信した。
本来であれば、今夏に開催予定だった「よこすか海のアニメカーニバル」が朗読劇初の有観客となるはずだったが、緊急事態宣言の発令により延期。結果的に、今回のSF大会で初めて観客を入れて開催された。
「静かな時の上のほう-Silent Times Upside-」には、2000年と2021年、二つの時代が存在。平成の女子高生アサヒ(石田)、カコ(高雄)、イロハ(小島)、令和の女子高生いつか(沖)、みらい(立仙)、ゆう(門脇)の2組が、タイムカプセルの手紙をめぐり、時間を超える形でストーリーが展開していく。
脚本を担当した柴田氏は今年、「アメリカン・ブッダ」で星雲賞を受賞したSF界の鬼才。「私が青春ものを書くのは非常に珍しいこと(笑)」と語り、約20分に凝縮された物語の中には、自身の20年前の思い出も込めたという。
「中高生の青春とSFを組み合わせたものがもともと好きだったので、今回取り入れたいと思って(脚本を)書きました。一つの物語にすると、みなさんそれぞれ良さがあるので、6人を3対3で分けようと思って、過去と未来が分かりやすいかなと。本当だったら、あてがきに近いものをご用意したかったんですが、こういう形でみなさんに役を振ってもらい、読んでもらって、それぞれが役の良さを引き出してくれているなと思いました。あてがきじゃなかったことで生まれた、その人だけのキャラが良かった。今回、みなさんにやっていただいて何よりうれしいです」
「SFが大好き」という沖は朗読劇後のトークショーで、「柴田先生に書いていただいた脚本を朗読することができて、STU48にとっても新しい試みだったので、すごく貴重な経験になりました。本当に素敵なストーリーで楽しかったです」と振り返った。