「知識が増えたからこそ勉強した方がいい」 人気2.5次元俳優・崎山つばさの“オトナ論”

11月に32歳の誕生日を迎える崎山。「新しいことを始めるのに年齢は関係ない」と前向きだ。【写真:荒川祐史】
11月に32歳の誕生日を迎える崎山。「新しいことを始めるのに年齢は関係ない」と前向きだ。【写真:荒川祐史】

今一番解決したいことは? 「寝る前に携帯をいじっちゃうんです…」

――「解決屋」として暗躍する黒斗にちなみ、崎山さんが今、一番解決したいことを教えてください。

「一番はやっぱり新型コロナウイルスを解決したいですが、それはいくら解決屋でも難しいかな(笑)。個人的なことだと、夜、寝る前に携帯をいじっちゃうんですよ。睡眠によくないとは知っているのですが、見ちゃうんですよね。それを解決してほしいです(笑)。携帯を違う部屋に置くとか、自分の意思でどうにでもなるんですけど、普段の習慣やクセになってしまっているものを治してほしいです。

 寝る前にはYouTubeを見ています。パンダがさとうきびやニンジンを食べている動画って、脳のストレスを軽減してくれるみたいですが……。そこを黒斗に取り上げてもらって、部屋の電気を消してもらいたい。ただ、あの人たち、報酬高いからな……。でも、そのくらいしないと治せないかもしれないです」

――黒斗はダークヒーローですが、崎山さんの中には“アウトロー”な一面はありますか。

「僕はすごく平和に生きたい人で、なるべくアウトロー感をそぎ落として生きてきました(笑)。でも、お風呂の入り方はアウトローかもしれないです。お風呂でご飯を食べるのが好きなんですよ。本当に時間がないときとか、時間を無駄にできないときにご飯をお風呂場に持っていきます。ある程度食べて、サラダだけお風呂とか……。これって、アウトローじゃないですか?(笑)

 あ、毎日はしないですよ? 本当にたまにです。とにかく睡眠時間をとりたいときに、一緒にしちゃえばいいんじゃないかと。僕がせっかちなだけかもしれないですが、自分の中ではアウトローだと思います。そのわりに、寝る前に携帯をいじっちゃうんですよね(笑)」

――今や活躍の場を舞台に留めることなく、映像作品にも精力的に出演されています。舞台と映像作品の違いを感じたことはありますか。

「舞台では大きく表現することも、映像では画面を通したときによりナチュラルに、リアルにその人が存在するように見せるかが大切だと感じています。自分が表現してこなかった方法なので、新たな挑戦ですし、難しさもあります。ただ、舞台でも還元できる部分があると思うんです。知らない世界を知って、自分が知らなかった自分に出会える瞬間は、もちろん舞台にもあります。ただ、今までしてこなかったことに挑戦できているのはすごくありがたいことです」

――崎山さんは今年の11月で32歳の誕生日を迎えます。30代を迎えて、新たな挑戦に対して恐怖を感じることは。

「僕は新しいことを始めるのに年齢は関係ないと思っています。もちろん、20代と30代では体力の違いもありますが、マイナスなことだけではないですよね。年齢を重ねたから新しいことに触れないのではなく、選択肢が増えて新しいことを始めたり、気付いたり、そういうことの方が大切だと考えています。大人になったら勉強しないのかと言われたらそうではないし、大人になって知識が増えたからこそより勉強した方がいいと思う。それによって見える景色が変わることもあるかもしれません。僕はこれからも年齢にとらわれることなく、新しいことに挑戦したいです!」

――これからの崎山さんにますます注目ですね。最後に、作品の公開を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします!

「この作品はちょっと現実離れしているようで、実は隣り合わせのような世界だと思っています。一見、自分が見たことのない世界かもしれませんが、景色を変えてみると『こういう人たちがいる』ということを思うと、すごく考えさせられる映画です。ただ単純に困っている人のトラブルを解決するということではなく、そのことによって人がどう感じるか、どんな影響があるのかというところも見どころです。黒斗がどういう人だったのか、どうして解決屋になったのかという人間模様もリアルに感じてもらえるように演じました。そこに注目して見ていただけたらうれしいです」

□崎山つばさ(さきやま・つばさ)
1989年11月3日、千葉県出身。2014年に俳優デビュー。ミュージカル「刀剣乱舞」シリーズ、舞台「幽☆遊☆白書」など数多くの人気作品に出演。2017年にはCDデビュー。主な出演作に、映画「クロガラス」、ドラマ「140字の恋」、舞台「死神遣いの事件帖」、「LOOSER~失い続けてしまうアルバム~」など。

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