俳優の村上虹郎（24）と元乃木坂46のメンバーで女優の西野七瀬（27）が、映画「孤狼の血 LEVEL2」（公開中、白石和彌監督）で姉と弟役で共演した。同作は広島を舞台に、暴力団の抗争と刑事の姿を描いた18年の公開作の続編。抗争に巻き込まれる下っ端構成員・チンタ役の村上と、その姉でアネゴ肌のスナックママ・近田真緒役を演じた西野が舞台裏を振り返った。（取材・構成＝平辻哲也）

――2人は初共演ですか？

村上「過去に1度だけ、WOWOWの連続ドラマ『天使のナイフ』（15年）で一緒になりました。姉ちゃんはカフェ店員役で、乃木坂のメンバー3人で出ていた」

西野「でも、同じシーンってあった？」

村上「すごい気持ち悪い容疑者役だったので、覚えてないなら、覚えていなくていいです（笑）」

西野「でも、一回だけしゃべったよね。接し方がすごいフランクだなと思った」

村上「敬語を使えてないから」

西野「だから、覚えている（笑）」

村上「乃木坂のお三方には、話しかける雰囲気じゃなかった。何か遠いところにいる感じで。同じドラマでも全然違う世界にいる感じでしたね」

――今回の役はどうでしたか？

村上「東京国際映画祭で、監督にたまたまお会いして、『続きがある』とお聞きしたんですけど、自分が出るとは思ってもみなかったです。台本を頂いたら、思ったより、出番も見せ場もある役だな、と」

西野「難しかったです。自分とはかけ離れている要素が多かったので、なんとかという感じ。私も、前作は映画館で見ていたんです。だから、オファーが来たときは、めっちゃハードなやつだったよなって。どうやったら、世界観に溶け込めるんだろうと思ったのと同時に、うれしかったです。虹郎君はチンタにしか見えなかったです。割と要素が似ているよね。人懐っこいし、みんなにかわいがられている感じがあるから」

村上「姉ちゃんも、遠い役だとは思っていなかったです。ベースはほんわかした雰囲気があるけど、絶対、気が強い部分がありますよね？（笑）」

西野「フフフ。気が強くないとは言えないかな（笑）」

村上「自分を持っているってことですよね」