“恥知らずのカリスマ”がやりたい放題 ベルト強奪で王者ほんろう、屋外決戦に自信満々
濃厚接触者として自宅待機も…「その間にビールをしこたま飲んだ」
思えば、佐々木は新型コロナウイルス陽性者の濃厚接触者と判定され、2週間、自宅待機をしていた。この間、室内でできるトレーニングに集中していたかと思いきや「食っちゃあ寝て、の繰り返し。その間にビールをしこたま飲んだ」と胸を張る。自堕落な生活を送っていたのだが、佐々木にとっては何よりのエネルギーチャージだった。
「今日も心を込めて、上野を襲った。その結果、ベルトはここにあるし、上野はまたまた赤っ恥をかいた。8・21川崎大会の結果も同じこと」。富士通スタジアムでも挑戦者としてベルトを持って登場し、上野を倒し、入場と同じようにベルトを掲げながら、王者として花道を引き揚げるのみ。
昨年2020年に初代王者が誕生したユニバーサル王座。佐々木も第2代王者として3回防衛し3か月、保持していた。「上野のせいで、ベルトがくすんでしまった。俺がもう一度、巻いて、このベルトにふさわしいチャンピオン活動に、心を込めて取り組む。ユニバーサルの名前にふさわしく海外防衛戦もいい」と珍しく目を輝かせた。
AEWはじめ米国マット界はもちろん、すでに遠征済みのチリ、ボリビアなど南米に加えて、慣れ親しんだメキシコも視野に入れている。「8・21決戦は屋外決戦と騒いでいるヤツもいるけど、メキシコでは大概、屋外会場だぜ」と、屋外ファイトの自信の源なのだ。
これまで「カリスマ」と呼ばれてきた佐々木だが「恥しらず」という5文字が付け加わった。「心を込めた俺流ファイトで、上野を蹴散らす」という言葉に、うなずくしかなかった。
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【写真】強奪してきたベルトを掲げる「恥知らずカリスマ」佐々木大輔