俳優の横浜流星が広瀬すずと松坂桃李ダブル主演の映画「流浪の月」（李相日監督）に出演することが分かった。

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　2022年に全国公開となる本作は、20年本屋大賞を受賞し、同年の年間ベストセラー1位（日販単行本フィクション部門、トーハン単行本文芸書部門）に輝いた凪良ゆうによる傑作小説が原作。9歳のときに誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗（かない・さらさ）を広瀬が、その事件の“加害者”とされた当時19歳の青年・佐伯文（さえき・ふみ）を松坂が演じる。

　そんな話題作に横浜の参加が決定。更紗（広瀬）の婚約者・中瀬亮を演じる。更紗を愛しながらも、過去を受け止め切れず自分を見失ってしまう、生々しい“人間”を感じさせる役どころとなる。

　原作ファンであることを公言している横浜は「自粛中に原作に出会い、とても考えさせられた作品を李監督をはじめとしたすてきな方々と共に創ることができ、この上ない幸せを感じています」と喜びのコメント。亮役については「亮にも過去がありそれゆえに、愛に飢え、愛を求めている。もろく、人間らしい亮を僕が誰よりも愛し、全力で生きたいと思います」と意気込みを見せた。

　初参加となる李組の撮影については「とにかく李組に全力でぶつかって僕の中にまだある殻を破ることができたらなと思っています」と気合い十分。一方、李監督は横浜の抜てきの理由を「横浜君の持つ不器用な真っすぐさが、亮と重なりました」とし、「愛情に飢え泥臭く生きる姿を、クールなイメージの横浜君が全身でさらけ出してくれるのを楽しみにしています。まだ誰も見ていない横浜流星を見つけられますよう」と期待を募らせた。