「ミニシアターを救いたい」 入江悠監督の思いが実現させた異例の“手作り試写会”
全国24のミニシアターと結んだ入江悠監督、福田沙紀主演の映画「シュシュシュの娘」(8月21日から順次公開)のプレミアム試写会(11日、東京・渋谷のユーロスペース)は心温まるイベントだった。コロナ禍でいまだ客足が戻らず、苦しんでいるミニシアターを元気づけたに違いない。
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福田&井浦は自ら映画参加を希望「俳優じゃなくてもいいので参加させてほしい」
全国24のミニシアターと結んだ入江悠監督、福田沙紀主演の映画「シュシュシュの娘」(8月21日から順次公開)のプレミアム試写会(11日、東京・渋谷のユーロスペース)は心温まるイベントだった。コロナ禍でいまだ客足が戻らず、苦しんでいるミニシアターを元気づけたに違いない。
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本作は、藤原竜也主演のサスペンス「22年目の告白~私が殺人犯です~」(2017年)、大沢たかお主演のSF「AI崩壊」(20年)などメジャー映画で活躍している入江監督がコロナ禍で苦境に陥った映画関係者に仕事を作り、全国のミニシアターにエールを贈ろうと10年ぶりの自主映画として企画した。
「『シュシュシュの娘』の正体は見た人の楽しみに取っておいてほしい」(入江監督)とのことだが、“シュシュシュの娘”(福田)が閉塞感いっぱいの地方都市で思いがけない活躍を見せる……といった痛快娯楽作。監督の地元である埼玉県・深谷市でロケされ、酒蔵を改装したミニシアター、深谷シネマも登場する。
試写会には、入江監督を始め、出演の福田、根矢涼香、井浦新が集合。全国24館のミニシアターとZoomで結んだ。昨年8月に大手事務所からフリーになった福田はビジネス用のメールアドレスを作って、オーディションに応募したと明かし、「すがる思いでした。監督から返事がきた日は、本当に手が震えて泣きました。自分が今後どう歩いていくか、自信があったわけではなかった」と振り返った。
一方、ベテランの井浦は初の入江組で、物語のキーパーソン役を演じた。「僕はしがない俳優ですけれども、いつもお世話になっている映画館に対して、何かしたいと思いました。そんな中、入江監督は全部ひとりで発信して現状の声を伝えていくということをやられていた。末席でいいので、俳優じゃなくてもいいので参加させてほしいですとメッセージを送ったんです」と出演理由を明かした。
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