NHKが8日に放送した東京五輪の閉会式の平均世帯視聴率が、関東地区で46.7％（個人視聴率31.5％）を記録したことが10日、ビデオリサーチの調べで分かった。

　これまでの閉会式の中では、1964年の東京五輪の63.2％、72年のミュンヘン五輪で記録した46.9％に次ぐ3番目に高い数字。瞬間最高は午後8時46分に49.8％（個人視聴率34.1％）を記録した。ちなみに7月23日に行われた開会式の関東地区の平均世帯視聴率は56.4％、瞬間最高は61.0％だった。

　閉会式には活躍した選手が出席する中、芸能人が続々と参加して盛り上げた。東京スカパラダイスオーケストラが、世界的に知られる坂本九さんの「上を向いて歩こう」を披露。Creepy NutsのDJ松永も参加。さらに歌手のmiletが「愛の讃歌」を熱唱、最後は女優の大竹しのぶが登場し、宮沢賢治が作詞・作曲した「星めぐりの歌」を歌い、次のパリ五輪へバトンをつなぐパフォーマンスを披露した。

◆夏季オリンピック閉会式の平均世帯視聴率
1964年　東京　　　　　　　63.2％　NHK
1968年　メキシコ　　　　　33.1％　NHK
1972年　ミュンヘン　　　　46.9％　NHK
1976年　モントリオール　　14.4％　NHK
1980年　モスクワ　　　 　　8.7％ テレビ朝日
1984年　ロサンゼルス　　　38.8％　NHK
1988年　ソウル　　　　　　40.8％　NHK
1992年　バルセロナ　　　　13.1％　NHK
1996年　アトランタ　　　　17.0％　NHK
2000年　シドニー　　　　　28.8％　NHK
2004年　アテネ　　　　 　　6.8％　NHK
2008年　北京　　　　　　　25.1％　NHK
2012年　ロンドン　　　　　11.6％　NHK
2016年　リオデジャネイロ 　9.6％ テレビ朝日