有村架純が明かす三浦春馬さんが紡いだ言葉「自分たちの仕事は想像力を届けること」
女優の有村架純が6日、都内で行われた「映画 太陽の子」(全国公開中、配給:イオンエンターテイメント)公開初日舞台あいさつに登壇し、昨年7月に亡くなった俳優の三浦春馬さん(享年30)について、口にした。柳楽優弥、黒崎博監督も出席した。
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有村架純が三浦春馬さんとの思い出を語る
女優の有村架純が6日、都内で行われた「映画 太陽の子」(全国公開中、配給:イオンエンターテイメント)公開初日舞台あいさつに登壇し、昨年7月に亡くなった俳優の三浦春馬さん(享年30)について、口にした。柳楽優弥、黒崎博監督も出席した。
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本作は、“日本の原爆研究”を背景に、時代に翻弄(ほんろう)されながらも全力で駆け抜けた若者たちの、等身大の姿を描いた青春グラフィティ。昨年8月にNHKで放送されたドラマ「太陽の子 GIFT OF FIRE」とは異なる視点で描かれている。有村は、戦後の未来を見据えて力強く日々を生きる朝倉世津を演じた。
広島への原爆投下から76年を迎えた日に初日を迎え、有村は「広島に原爆が落とされた日に、この映画が公開できることがとても意味のあることだと改めて思いました」と感慨深い様子で語った。
撮影は穏やかな雰囲気の中で行われていたという。有村は柳楽について、「とても周りを巻き込む力が強い。自ら動いてというよりもそこにいるだけで、周りがどんどん引っ張られていく。柳楽さんを中心になる部分に勝手に吸い込まれていくような感覚があって、空気が変わるってこういうことなんだと思いました」と称賛した。
一方、三浦さんについては、「春馬さんはいろんな個性のある空気をすべて調合して、新しいものを作ってくれるっていう雰囲気を感じて。だから、春馬さんは、きっとどの場所に行っても、みんなが気持ちよく、場が流れていくというか、そういう空気を作れる役者さんだなということを感じました」と明かし、「2人ともすてきな役者さんです」と紹介した。
最後に有村は、「この作品においては、たくさんの伝えたいメッセージがあって、戦時下の話でもあるんですけど、当時生きていた若者たちが未来をつくるために、生き抜いていくという青春の話でもあるんですけど、未来というのが今は先行きが不透明で、なかなか考えるのも疲労してしまうという状況だと思うのですが、そこで考えることをあきらめてしまうのは、私としては心苦しい」と伝え、続けて、「春馬さんが、よくおっしゃっていた『自分たちの仕事は、想像力を届けることだ』というのを、皆さんと一緒に考えていけたら1番うれしいです」と呼びかけた。
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