「ルール違反はやらない。プロだから」―ハリウッドザコシショウが語るコンプライアンス論
「トークもできますは負け犬、クレイジー枠を追いやられたら引退だと思う」
――裸芸のコンプライアンスについてはどう考えますか。
「今も裸に対してテレビではそこまででもないけど、YouTubeとかはすごくありますよね。例えば乳首が映ってると収益にならなかったり。僕のYouTubeは再申請して手続きをすれば直るんですけど。ただ、ツイッターでグラビアアイドルが乳首ギリギリまで映してるのはオッケーなのに、珍棒の模型が削除されるってのは個人的にはちょっと納得がいかなくて。僕のは模型ですよ。それがダメでなんで乳輪ギリギリのやつが削除されないんだって。ムカつきますよ、グラビアアイドルが平気な顔してエロい写真載せてると(笑)」
――「R-1グランプリ2021」では一転して審査員のスーツ姿が話題になりました。
「ふざけちゃ失礼かなって思っちゃって。審査員がボケ倒すっていうのは違うよな、主役は出場者だからという考えでやってたんですけど、放送が終わった後に『なんであんな真面目にやるんだよ』みたいなことは周囲から言われました。とはいえボケる暇もないくらい尺が押してましたけどね(笑)。一番最初、マツモトクラブのコメントで、カメラが僕のところ来たときはゾッとしました。同じ事務所ってことで僕だったんだと思うけど、『一発目やし、並び的にもスタンダードに陣内(智則)やろ!』って思ってたから、ちょっと頭の中が真っ白になっちゃって、ペラペラなコメントしかしてなかったと思う」
――審査基準や今後のプロモーションについての考えは。
「審査基準は自分の中でいろいろあって、一つはボケの多さ。『ピン芸人』という枠だけの大会だから、一人コントみたいなボケに達するまでの前フリや設定が長いネタは、どうしてもギャグとかフリップネタに比べると不利になるんですよね。今、『キングオブコント』が盛り上がってるじゃないですか。『R-1』が芸歴10年以内って制約ができたことで、出場資格にあぶれた実力者がごそっと『キングオブコント』に持っていかれてるような状況。そういう意味で、若い大会になっちゃってるなあとは感じます」
――コンプライアンスが厳しさを増すなかで、今後芸風の変化はありますか。
「トークをやってもいいんだけど、周りがザコシショウに求めるものってあって、そこが世代交代みたいな感じになるとマズいわけですよ。自分でも日本のクレイジー枠芸人のベスト3には入ってると思ってるんですけど、第7世代とかからめちゃくちゃなクレイジー芸人が出てきて、もしその枠を追いやられたら引退だと思ってます。そこを追いやられて、俺はトークもできますからってやってたらそれは負け犬ですから。そこは死守しなきゃいけない。プロレスじゃないですけど、出る杭はつぶしていくくらいの気持ちでこれからもやっていきます」
■ハリウッドザコシショウ(はりうっどざこししょう)、本名:中澤滋紀(なかざわ・しげき) 1974年2月13日生まれ、静岡県出身。92年、高校の同級生とともに大阪NSCに11期生として入学。翌93年、お笑いコンビ「G★MENS(ジーメンス)」としてデビュー。2002年からピン芸人として活動を始め、16年の「R-1ぐらんぷり2016」で優勝。21年にはこの年からリニューアルを果たした「R-1グランプリ」にて審査員を務める。大阪NSC時代の同期に陣内智則、中川家、ケンドーコバヤシ、たむらけんじなど。
【INFORMATION】
「ハリウッドザコシショウのミニ単独ライブシリーズSEASON(12)」
[配信視聴チケット]
・配信公演 2021年8月8日(日)16時30分開場/17時00分開演
・配信視聴チケット料金 2500円(税込み)
・アーカイブ配信期間 ライブ配信終了後~2021年8月15日(日)23時59分
・配信視聴チケット発売日 好評発売中!
・配信視聴チケット販売先URLアドレス https://eplus.jp/zakoshisyoh-s/
・配信視聴チケット販売期限 2021年8月15日(日)22時00分まで
・配信チケットお問い合わせ https://eplus.jp/streamingplus-userguide/
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・グッズ購入期間 好評発売中!
・グッズ購入先URLアドレス https://www.rocket-exp.com/zakoshisyoh/