女優の上白石萌歌が27日、都内で行われた主演映画「子供はわかってあげない」（8月20日全国公開、8月13日テアトル新宿先行公開）の完成披露上映会に登壇。細田佳央太、千葉雄大、豊川悦司、沖田修一監督も出席した。

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　数々の漫画賞を受賞した田島列島氏による同名漫画を実写映画化。主人公・美波（上白石）とシャイで素朴な青年・もじくん（細田）との甘酸っぱい初恋や、美波が幼い頃に行方が分からなくなった父・友充（豊川）との再会を描く。

　新型コロナウイルスの影響により公開が1年延期となった。上白石は「無事やっと公開を迎えられ、今日初めて皆さんに見ていただけるということで、心からうれしく思っております」と笑顔であいさつ。

　撮影は2年前に行われ、10代最後の年に撮影された本作を振り返り、「肌も真っ黒に焼いて髪の毛も人生で1番短くして10代最後の夏を宝物のような時間を過ごせてもらいました」と語った。

　また、沖田監督の大ファンだという上白石は「まさか自分が沖田監督の世界に生きられるとは思っていなかったので、そのうれしさを噛みしめつつ、今回私は水泳選手の役を演じておりまして。偶然なんですけど、3作品連続で水泳選手の役で、それぞれ種目もまったく違うもので、水泳の個人メドレーのようだなと勝手に思っていました」と語った。千葉から「萌歌ちゃん、あとバタフライの役を制すれば、個人メドレーができるようになるんだよね」と聞かれると、上白石は「そうなんです。お待ちしてます。そしたらもう個人メドレー完成するのでぜひ」と願いを伝えた。

　最後に上白石は「撮影から約3年がたちまして、作品自体がとてもおいしく、熟された食べ頃のときにやっと皆さまにお届けできるようになりました。ここ数年は本当に苦しいことも大変なこともたくさんあって、まだまだ油断ができない日々で、この夏もあまりどこかに行くみたいなことはできないかもしれないんですけど、この作品が皆さんにとっての、小さな夏休みのようなものになればいいなと思ってます。本当に我ながら素晴らしい作品ができたなと思っているので、ぜひ皆さん楽しみにご覧になってください」と自信を持って呼びかけた。