祖母・初代藤間紫のカリスマ性を間近で感じた…26歳若き家元の女優としての決意
「三代目藤間紫」を襲名した日本舞踊の家元、藤間爽子(さわこ、26)が、唐沢寿明主演の日本テレビ系ドラマ「ボイスII 110緊急指令室」(土曜午後10時)にレギュラー出演している。緊急指令室「ECU」の新人室員・小松知里役で、3話(24日放送)と4話(31日放送)では事件に絡む重要な役を演じる。
藤間爽子インタビュー、ドラマ「ボイスII」で緊急指令室「ECU」の新人室員役
「三代目藤間紫」を襲名した日本舞踊の家元、藤間爽子(さわこ、26)が、唐沢寿明主演の日本テレビ系ドラマ「ボイスII 110緊急指令室」(土曜午後10時)にレギュラー出演している。緊急指令室「ECU」の新人室員・小松知里役で、3話(24日放送)と4話(31日放送)では事件に絡む重要な役を演じる。(取材・文=平辻哲也)
幼い頃から祖母である初代藤間紫に師事し、大学卒業とともに女優との二足のわらじを履く才女。NHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」では、アパートあかね荘の大家、立花富(白石加代子)の若い頃を好演し、舞踊も披露した。劇団「阿佐ヶ谷スパイダース」のメンバーとして舞台で主演もこなしているが、連続ドラマのレギュラーは初めてだ。
同ドラマは警視庁の緊急指令室「ECU」を舞台に、敏腕刑事・樋口彰吾(唐沢寿明)とボイスプロファイラー・橘ひかり(真木よう子)が、「声」を手掛かりにさまざまな事件に立ち向かうサスペンスの第2弾。「あまり映像の経験がなかったものですから。うれしかったですが、ちょっと不安もありました。でも、現場には同年代の方もいて、とても和やかな雰囲気の中で楽しみながら、みんなで作り上げていく喜びを感じています」。
演じるのはECUの新人、制服警官の知里。「最初、コスプレになりそうだなと心配だったんです。でも、不思議ですね。ずっと着ているうちに、自分の体にしっくりきて、制服を着ている方が安心するんです。私服姿でロケの時の方がちょっとあれ? みたいになってしまう」と笑う。
3、4話は、DV男が女性に起こした犯罪がメイン。知里は指令室を飛び出し、事件に深く関わっていく。「最初は、(ECU緊急出動班 班長の)唐沢さんや(相棒となる捜査員役の)増田貴久さんとお会いしないままだったのですが、ご一緒できました。唐沢さんは座長という感じで、いろんな方のことを見てくださる。いらっしゃるだけで緊張感高まりますね。存在感がすごいです。血を流したり、殴られたり、殴り返したり、というのは初めてだったので、すごく楽しかった」。
日本舞踊から女優業へ飛び出したのはどんな思いだったのか。「祖母も母も女優だったので、女優業は身近にありました。学芸会でも、率先して主役をやりたいと手を上げるタイプの人間だったので、演じることには興味があったんです。でも、それを仕事にするのは勇気がいることで、一歩が踏み出せないままでした。就職活動の時に、やるなら今しかないと思って、自分から手を挙げました」。