空前のペットブームに一石投じる動物映画「犬部!」篠原監督が語る撮影秘話

映画「犬部!」【写真:(C)2021「犬部!」製作委員会】
映画「犬部!」【写真:(C)2021「犬部!」製作委員会】

脇を固める犬たち「ベストな演技を引き出したのは、林君の存在が大きい」

 脇を固める犬たちの演技はどうだったのか。「犬たちは達者でしたね。動物プロダクション(ZOO動物プロ)の人たちはあらゆる場面でプロフェッショナルなのかと思いました。特に(颯太の愛犬)花子役の犬・ちえちゃんは非常に利口で、人間の言葉がわかるんじゃないかと思うくらい。彼女はテイク1で見事な演技を見せてくれるんです。ベストな演技を引き出したのは、林君の存在が大きい」。確かに、ちえの演技は素晴らしく、犬の演技賞があれば、間違いなくノミネートされそうだ。

□篠原哲雄(しのはら・てつお)1962年2月9日、東京都出身。助監督や自主制作映画で経験を積み、96年、山崎まさよしが主演した初長編映画「月とキャベツ」で話題を集める。以降、「はつ恋」「命」「地下鉄(メトロ)に乗って」「起終点駅 ターミナル」などの話題作を監督。2017年、野村萬斎が主演した「花戦さ」では、第41回日本アカデミー賞優秀監督賞に輝く。

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