競輪との「二刀流」レスラー、自転車への愛をかけてDDT・高木三四郎大社長と激突
自転車では負けないし、競輪も格闘技なんだ! DDTの高木三四郎大社長と「テキサストルネード・チャリンコ・デスマッチ」(30日、新宿フェイス大会)で激突することになった競輪との「二刀流」SHINGO(HEAT―UP)が熱くほえた。
「チャリンコ・デスマッチ」開催へ SHINGOは「ヒートアップ・バンク号」(仮称)を準備
自転車では負けないし、競輪も格闘技なんだ! DDTの高木三四郎大社長と「テキサストルネード・チャリンコ・デスマッチ」(30日、新宿フェイス大会)で激突することになった競輪との「二刀流」SHINGO(HEAT―UP)が熱くほえた。
公営ギャンブルの現役選手がプロレスラーになったとは驚きだが、SHINGOは「競輪も闘いだ」と力説する。「ただ速く走るだけではない。駆け引きや技の攻防が随所にあり、まさに格闘技なのだ」と。
高木といえば、愛用の自転車「ドラマチックドリーム号」(DD号)を駆使してきた。DD号で縦横無尽に走り回り、多くの対戦相手に激突し、跳ね飛ばしてきた。DD号はまるでブッチャーのフォーク、シンのサーベル、上田馬之助の竹刀のような高木の「守護神」なのだ。
ところが、6・6さいたまスーパーアリーナ大会で、ノアの反体制ユニット・金剛の拳王らに破壊されてしまった。自身の魂を奪われた高木はショック状態に陥っていたが、このほど修理が完了。「再びDD号とともに戦える」と、気持ちの高ぶりを押さえきれないでいた。
そこへ立ちはだかったのがSHINGOである。7・15新宿フェイス大会のスクリーンに登場し、今林久弥GMから「挑戦状が届いた」と紹介された。
SHINGOは「プロレスのキャリアは確かに、まだ8か月。でも競輪も格闘技。エルボー、タックル、ヘッドバット…自転車で走りながらガンガンやりあっている。プロとして11年、やっている。何なら、自転車には5歳の時から30年、乗っているんだ」と胸を張る。
実際に競輪では、体ごと激しくぶつかり合っている。それも時速70キロに達するという自転車に乗ってのことだ。バランス感覚は大変なもの。「転ばせたら失格だけど、反則なんて何もない。過激なもの」と鼻息も荒い。
「自転車を使ったすべての攻撃が許される」というルールは、高木にとってはもちろんだろうが、SHINGOにとっても願ったりかなったり。「デスマッチは初めて。プロレス、デスマッチで高木さんにかなうなんて思わないけど、自転車が絡んだら負けられない」のだ。
DD号はさまざまな武器が積み込まれている。対してSHINGOのレース用自転車はブレーキもない。無駄なものは一切排除。ひたすら速く走るために特化されている。ちなみに部品もチューンアップされ1台、70万円はするという。
「今回は速く走るのではなく、高木さんをぶちのめすための自転車。レース用を改造して臨みたい」とSHINGO。7・30決戦まで競輪場で走りながら、自転車でいかにアタックするか、考えるという。
高木のドラマチックドリーム号に、SHINGOは大改造を施した「ヒートアップ・バンク号」(仮称)で襲い掛かる。「自転車は単なる乗り物ではない。自身の魂だ」と豪語するSHINGO。「高木さんには、自転車に対する愛はあるのか? 俺が教えてやる!」とほえた。
「二刀流」SHINGOの大暴れがますます楽しみになってきた。