【週末は女子プロレス♯7】女子版タイガーマスク、デビュー迫る “初代”が直々に送り出す

タイガー・クイーンは7月29日にデビューを控える【写真:新井宏】
タイガー・クイーンは7月29日にデビューを控える【写真:新井宏】

対戦相手は山下りなと発表 当時はメインイベントとなることが濃厚

 そして気になる相手だが、フリーの山下りなと発表された。山下は女子選手でも指折りのパワーファイターで、男子とのデスマッチでも対等に闘える度胸の持ち主。とくに男子との対戦では女子とは思えないほどの回復力や瞬発力を発揮、見た目こそまったく異なるものの、キッド級のポテンシャルという意味ではクイーンの相手にふさわしいと言えるのではなかろうか。

 初代タイガーが「(クイーンは)本来ならメイン級の選手。それくらいの価値があると思います」と期待を寄せれば、新間が「だったらメインイベントにすればいいじゃない」と提案。前回の山本に続き、新間の発言でさらに期待感が膨らんだ。前半戦とメインでは、デビュー戦の意味も大きく変わってくるだろう。「重大発表」としたくらいだから、メイン級の試合が求められて当然だ。さすがはアントニオ猪木vsモハメド・アリを筆頭に数々の話題を投げかけてきた“過激な仕掛け人”。当日は、クイーンvs山下のシングルマッチがメインとなることが濃厚だ。

 しかしながら、いくら佐山らがクイーンの可能性を認めるといっても、当の本人には山下とともに大きなプレッシャーがのしかかるだろう。「彼女もおそらくそのプレッシャーに苛まれていると思いますから、プレッシャーを跳ね返して利用して、もっといい試合ができるようになってもらいたいなと思います」と、エールを送ることも忘れない。

 ストロングスタイルプロレスでは20年3・19後楽園以来、8大会連続で女子の試合が組まることになった。クイーンのデビュー戦は女子の9戦目で、本戦では初の女子によるシングルマッチだ。過去、虎のマスクを被った女子選手で初代タイガーが関わったレスラーは、98年アルシオンのタイガードリーム(キャンディー奥津)と、00年みちのくプロレスのタイガーエンジェルの2人のみ。しかもどちらも長くは続かず、ドリームは1年弱、エンジェルは1試合のみで姿を消した。ならば初代タイガーが直々に手がけるクイーンはどうなるか? まずはストロングスタイルプロレス7・29後楽園を注視したい。ターザン山本、新間寿の一声によって、歴史の1ページ目は記された!

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