【週末は女子プロレス♯7】女子版タイガーマスク、デビュー迫る “初代”が直々に送り出す

いまから40年前の1981年4月23日、新日本プロレスの東京・蔵前国技館にてタイガーマスクがデビュー。ダイナマイト・キッドとの伝説的名勝負をきっかけに、タイガーは老若男女、一般社会にまで届く国民的大ブームを巻き起こした。世界のプロレス史的に見ても、現在のプロレスはあの試合から多大な影響を受け、あのときを境に大きな変革を遂げたと言っても決して過言ではないだろう。

“初代タイガー”佐山サトルによってクイーンのデビューが発表された【写真:新井宏】
“初代タイガー”佐山サトルによってクイーンのデビューが発表された【写真:新井宏】

タイガーマスクのデビュー40周年の節目に“正統後継者”がリングへ

 いまから40年前の1981年4月23日、新日本プロレスの東京・蔵前国技館にてタイガーマスクがデビュー。ダイナマイト・キッドとの伝説的名勝負をきっかけに、タイガーは老若男女、一般社会にまで届く国民的大ブームを巻き起こした。世界のプロレス史的に見ても、現在のプロレスはあの試合から多大な影響を受け、あのときを境に大きな変革を遂げたと言っても決して過言ではないだろう。

 そして節目のこの年、初代タイガーこと佐山サトルが自身の手によってタイガーの正統的後継者をリングに送り出す。しかもそれは、女性版タイガーマスクだ。佐山命名によるリングネームは、タイガー・クイーン。注目のデビュー戦は7月29日の後楽園ホール。世界一のプロレス団体WWEでも女子の試合がビッグマッチのメインを飾ることも珍しくなくなった現在、初代タイガーの主宰するストロングスタイルプロレスでは新日本の元営業本部長、過激な仕掛け人こと新間寿が会長を務めている。新間はタイガー生みの親でもあり、19年にはレガシー部門でWWE殿堂入りも果たしている。バックアップは整った。それだけに、クイーンには期待せずにはいられない。

 クイーンのデビューが明らかになったのは、6月17日に行われた記者会見での席である。事前に「重大発表」とされていただけに、何事かと色めき立つ取材陣も多かった。時期が時期だけになにかよからぬことか、との憶測も飛んでいたが、ふたを開けてみれば女性版タイガーマスクがデビューという予期せぬ発表。平井丈雅代表や初代タイガーによれば、約半年前から練習を始めているという。アドバイザーには女子プロレスのリビングレジェンド、ジャガー横田が就任し、タイガー&ジャガーの二人三脚による極秘プロジェクトがスタートしていたのである。デビューに向けてのゴーサインが出たため、発表されたということだ。

 とはいえ、この日、イメージ画像が公開されただけで、クイーンの姿は会見場にはなかった。イラストとホンモノで大きな落差があるかもしれない。クイーンのバックグラウンドが想像できないだけになおさらだ。正直、肩透かしを食らった感もなくはない……。

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