地元・長野の祭りでスカウト「田舎の普通の小学生にもチャンス」17歳新人が挑む難役
唐沢寿明が主演する日本テレビ系ドラマ「ボイスⅡ 110緊急指令室」(毎週土曜、午後10時※2話は午後10時30分)の2、3話で、物語の鍵を握る少女役を演じたのが、新人女優の花岡すみれだ。長野県出身の17歳。過去のトラウマから、自ら髪を切るという役のため、10センチ近く切ってショートヘアにして臨んだ。
花岡すみれインタビュー、ドラマ「ボイスⅡ」2、3話に登場「普段のボブをショートに」
唐沢寿明が主演する日本テレビ系ドラマ「ボイスⅡ 110緊急指令室」(毎週土曜、午後10時※2話は午後10時30分)の2、3話で、物語の鍵を握る少女役を演じたのが、新人女優の花岡すみれだ。長野県出身の17歳。過去のトラウマから、自ら髪を切るという役のため、10センチ近く切ってショートヘアにして臨んだ。(取材・文=平辻哲也)
同ドラマは神奈川県警港東署に設立された緊急指令室「ECU」を舞台に、敏腕刑事・樋口彰吾(唐沢寿明)とボイスプロファイラー・橘ひかり(真木よう子)が、「声」を手掛かりにさまざまな事件に立ち向かうタイムリミットサスペンスの第2弾だ。
花岡の役は、9歳のときに暴行事件の被害にあった少女、武井薫役。その犯人が出所してきたことから、その恐怖に脅かされる……。犯人に分からないように自らハサミで髪を切ったり、再び事件に巻き込まれるなどハードな役どころだ。
映画「ザ・ファブル」、テレ朝系ドラマ「マリーミー」、日テレ「ハケンの品格」「俺の話は長い」などに出演、江崎グリコのポッキーのCMでは南沙良と共演したが、全国ネットのプライムタイムの連ドラに2話にまたがって出演するのは初めて。「これは覚悟して臨まないといけないと感じました。思い切って、普段のボブをショートにしました。ここまで切ったのは久しぶりです。役のために髪を切ることに憧れがあったので、やっとできました」。
役はオーディションで勝ち取った。課題は、この髪を切るシーンの演技だった。「控室で待っていると、ほかの人の声が聞こえてきて、『ここまでやるか!』というような迫真の演技でした。自分が用意してきたものでは足りないなと思って、気合を入れてオーディションに臨みました。受かった時はうれしかったのですが、前作にあった緊張感が自分に出せるか、不安にもなりました」と振り返る。
薫役は演技の振り幅を要求される役だ。「最初の撮影が髪を切るシーンでした。ウィッグをつけて演じて、その後のショートは自分の髪です。実際に被害に遭った方の動画やコメントを拝見しました。私が想像していた以上に、そういう被害に遭った方がたくさんいるんだと分かり、生半可な気持ちではできないし、分かった気になってはいけない、全力でやろうと思いました。撮影は、朝、電車に乗って、撮影では叫んで、家に帰るような毎日でした」。
撮影では、唐沢、真木らメインキャストと絡む場面もあった。「唐沢さんとは最終日でご一緒しました。ドラマの本気度を生で感じ、その緊張感も借りて撮影できました。真木さんとのセリフもありましたが、真木さんというよりも、(役の)“橘ひかり”だと感じ、私も、『ボイスⅡ』の中にいるんだと思えました。撮影の合間には真木さんのお茶目な一面も見ることができました」と話す。