21年間リングコール務めるレニー・ハートさん 代名詞“巻き舌コール”が生まれた理由
RIZINやPRIDEでの「巻き舌リングコール」で知られるレニー・ハートさんが16日、YouTubeチャンネル「KAKUSIN-格闘技の神様-」に出演。20年以上にわたって、格闘技イベントで記憶に残るリングコールを続けてきた中で、印象深いエピソードを披露した。
初仕事は2000年のPRIDE東京ドーム大会
RIZINやPRIDEでの「巻き舌リングコール」で知られるレニー・ハートさんが16日、YouTubeチャンネル「KAKUSIN-格闘技の神様-」に出演。20年以上にわたって、格闘技イベントで記憶に残るリングコールを続けてきた中で、印象深いエピソードを披露した。
アメリカ人ながら流ちょうな日本語を駆使しつつ、会話を進めるレニーさんだが、そもそもレニーさんが初めて格闘技イベントと関わったのは21年前。「PRIDE GP決勝戦」が開催された東京ドーム大会(2001年5月1日)の2日前、知人より「ボクシングのようなイベントがあるけど、あさって、空いてますか?」と連絡があったところからスタートした。
その時「日本語を話せて、シャイガール(照れ屋の女性)ではない人を探しているみたい」と言われたレニーさんはその依頼を快諾。結果、それから21年間も格闘技と関わっていくことになった。
しかし、最初に関わったのが「PRIDE GP決勝戦」だとすると、それは今では伝説となっている、桜庭和志VSホイス・グレイシー戦が行われた大会。とくにその一戦は、1R15分の無制限ラウンドというルールで争われた結果、両者は前代未聞の6ラウンドまで戦い続け、まさかの90分間という長期戦を戦い抜いた結果、ホイス側のタオル投入で桜庭が勝利を挙げた、まさに「伝説の90分」を制した衝撃の大会だったのだ。
レニーさんいわく、「最初はルールも分からないし、疲れる試合もあった」ものの、見ていくうちにツボをつかんだのか、徐々に格闘技の魅力にハマっていく。
当時を思い出すと、ホイスを相手に桜庭は、セコンドを含めた3人でストロングマシンのマスクの額の部分に自身のイニシャル「KS」の入った覆面(その後、サクマスクと呼ばれる)をかぶって入場。思い切りエンタメ感を打ち出しながら入場し、東京ドームの観客のド肝を抜いた。
「サクラバはいつでも面白い。他にはマリオ・ブラザーズの変装をした時もあったし、ちっちゃいトライサイクル(三輪車)に乗っていたり。あの時代、もう1度やりたいですネー」とうれしそうに話したレニーさん。
まだ「巻き舌」ではなかったが、「サクラバはスーパースターだから、1番大きな、メインイベントみたいな感じで(コールを)やりました」と語った。