ボーカルの死から22年…伝説のバンドを描いた超大作、メンバーが今だから語れる本音
誰かの人生を変える音楽「やりたいことがあるなら、とことん突き詰めてやってみる」
フィッシュマンズを知らない人に向けては「できるなら、若い人たちに見てもらいたいですね。今はインターネットでいろんなものが調べられ、失敗することを恐れている人が多いと思います。でも、やりたいことがあるなら、とことん突き詰めてやってみる。それがフィッシュマンズだった。そうやって作ったものは、誰かの人生を変えるような音楽になる。僕自身、彼らの生き方を見て、こんな尖っていて、でも素直で、音楽にストイックで、かっこいい人たちがいるんだと思い、大切なものを思い出させてもらいながら、映画を作っていきました」。
フィッシュマンズジャー(ファンの呼び名)だった製作者と3年がかりで作った“フィッシュマンズのすべて”というべき大作をきっかけに同バンドが再び脚光を浴びそうだ。
□手嶋悠貴(てしま・ゆうき)1982年11年10月、福岡県出身。多摩美術大学在学中より、MVを中心に映像演出の仕事を始める。卒業後はフィジーとオーストラリアに約2年間移住。帰国後、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻にて栗田豊通氏に師事する。現在は映画、コマーシャルフィルム、MV、海外コンテンツなどジャンルにとらわれず、演出、撮影監督として活動している。撮影監督を務めた作品は、ヒップホップ MC「般若」の音楽ドキュメンタリー映画「その男、東京につき」(20年)など。「映画:フィッシュマンズ」(21年)で長編監督デビューを果たす。
ヘアメイク:津田千昌
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【写真】「映画:フィッシュマンズ」の場面カット