柳楽優弥、三浦春馬さんとの思い出を告白「戦友というかライバルでした」
「映画 太陽の子」の完成披露試写会舞台あいさつが7日、都内で開催され、俳優の柳楽優弥、有村架純、國村隼、黒崎博監督が登壇した。
「映画 太陽の子」完成披露試写会で登壇
「映画 太陽の子」の完成披露試写会舞台あいさつが7日、都内で開催され、俳優の柳楽優弥、有村架純、國村隼、黒崎博監督が登壇した。
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今作は日本の原爆開発を背景に、時代に翻弄されながらも全力で駆け抜けた、若者たちの等身大の姿を描いた。原爆開発の極秘任務を受けた石村修を柳楽が演じ、その弟・裕之を三浦春馬さん、修の幼なじみを有村が務めていた。
作品についてと尋ねられた柳楽は「本当に貴重な時間でした。知らないことがたくさんあって勉強にもなりました。架純ちゃんや春馬くんとか30前後の俳優が、しっかりとしたテーマの作品に参加して、みんなに伝えていくっていうことが意味のあることだったかなって思えて最高の時間でした」と振り返った。
有村は「この作品は2年前に撮影をして、ドラマの放送も経て、本日完成披露を迎えることができて幸せです。この2年の間にいろんなことが起きて、環境も変わってきましたが、改めてこの作品を観ていただいて、みなさんの考え方を見直すきっかけになればいいなと思っています」と話した。
印象に残ったシーンについて問われた柳楽は、三浦さんと有村の3人での海のシーンを選んだ。「難しいシーンでワンテイクじゃないとダメな緊張感があるシーンなんですよ。裕之(三浦春馬)を助けるシーンなんです。映画の現場ですけど、緊張感は舞台の本番の初日前みたいでした」とコメントした。続けて「春馬くんとは10代前半の頃から一緒のオーディションを受けてきた仲なんですよ。戦友というかライバルでした。そして今回は兄弟という関係で春馬くんと関わらせていただきました。春馬くんがこの作品に愛を持って参加してくれたような気がします。これからも春馬くんをずっと愛して大切にして生きていきたいと思える大切なシーンです」と力を込めた。
三浦さんとの共演シーンについて聞かれた有村は「柳楽さんも春馬さんも一度お仕事をしたことがありますけど、自然と幼馴染みという関係性ができました。3人で縁側で未来について語り合うシーンがありました。あそこは裕之さんが、戦地に戻る前夜ということで、もしかしたら3人で会える最後の夜かもしれないというとても切ないシーンでしたけど、少しの未来に対する思い、望みが詰まったシーンになりました。台本にはなかったけど、戦地に送り出される裕之に対して、未来を作ろうとしている修に対して、何か言葉じゃないもので伝えたいと思って2人の手を握らせてもらった。言葉じゃない、人間の温もりがあのシーンで伝わればと思って、黒崎監督に提案して作れたシーンで、3人の空気感はとても穏やかで微笑ましいシーンになって良かった」と振り返った。
黒崎監督は「有村さんは普段は理知的な雰囲気を醸し出しているんですよ、でも演じるときは、時としてビックリするような本能的なお芝居をすることがあるんですよ。それはよく存じていたのであまりビックリはしませんでした。いま言ってくれたみたいに、ほんの少しですけど肌と肌が触れ合って、温もりを感じあうことがどんなに大事かが伝わるシーンになったと思います。今は握手もできないご時世じゃないですか。その時代にあのお芝居を撮れたことがよかったです」と話した。