大越健介キャスター、6月30日付でNHK退職 今後は放送ジャーナリストに

NHKの報道番組「ニュースウオッチ9」の元キャスターの大越健介氏が、6月30日付でNHKを退職したことが、同日、分かった。関係者によると今後は少し休養後、放送ジャーナリストとして活動するとされる。政治からスポーツまで幅広く取材してきたことから、その経験を生かし、放送というメディアを使ってジャーナリストとして活動するとみられる。

NHK放送センター【写真:ENCOUNT編集部】
NHK放送センター【写真:ENCOUNT編集部】

6月30日放送のレギュラー出演するラジオ番組内で番組卒業を報告

 NHKの報道番組「ニュースウオッチ9」の元キャスターの大越健介氏が、6月30日付でNHKを退職したことが、同日、分かった。関係者によると今後は少し休養後、放送ジャーナリストとして活動するとされる。政治からスポーツまで幅広く取材してきたことから、その経験を生かし、放送というメディアを使ってジャーナリストとして活動するとみられる。

 大越氏はレギュラー出演する6月30日放送のNHKのラジオ番組「三宅民夫のマイあさ!」に出演し、この日で同番組を卒業することを発表。「この夏で60歳という節目の年齢を迎えますので、この際、自分自身の仕事にも一つ区切りをつけようということにしました」と話していた。「30日はちょうど1年の折り返し点でいいかなと思いました」といい、さらに「27日にこの1年間放送してきた『NHKスペシャル』のパンデミックシリーズも一区切りついたし、いろんなタイミングがあるので、6月30日という日を大事にした」と語っていた。

 番組の終盤には「放送ジャーナリストとして研さんをこれからも積んでいきたいと思いますし、しばし、お休みを頂いて不得意な英語の勉強もしたり。これからもしっかり自分を磨いて、また皆さんとお話ができるようになればなと思っております」と話していた。関係者も大越氏の今後について放送ジャーナリストとして活動するようだと説明した。

 大越氏は1985年にNHKに入局し、2005年にワシントン特派員、07年にはワシントン支局長を務め、帰国後は報道局政治部に所属し、10年から15年まで「ニュースウオッチ9」のキャスターを務めた。同番組では、親しみやすい笑顔と分かりやすい解説で視聴者と難しいニュースの距離を縮め、NHK内外から高い評価を受けていた。18年4月からは「サンデースポーツ2020」のキャスターを務め、20年9月に同番組を卒業後、同年10月から「NHKスペシャル」のキャスターに就任していた。

 大越氏は61年8月に新潟県で生まれ、新潟高校を卒業後、東京大学に進学。東大では野球部に所属し、投手として六大学野球で活躍した。NHK入局後は政治部記者として活躍。大物と言われる実力派の政治家への取材力は、局内から高く評価されていた。

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