「ドラゴン桜」最終回 早瀬の青学合格に祝福の声続々 早慶ではなかった理由

俳優の阿部寛が主演を務めたTBS系日曜ドラマ「ドラゴン桜」(毎週日曜、午後9時)の最終回が27日、放送され、東大受験生の合否が判明した。(※この記事にはドラマの内容に関わる記述があります)

「ドラゴン桜」の最終回が27日放送された(写真はイメージ)【写真:写真AC】
「ドラゴン桜」の最終回が27日放送された(写真はイメージ)【写真:写真AC】

ネットでは早瀬の将来を予想 「ミス青学→局アナ」

 俳優の阿部寛が主演を務めたTBS系日曜ドラマ「ドラゴン桜」(毎週日曜、午後9時)の最終回が27日、放送され、東大受験生の合否が判明した。(※この記事にはドラマの内容に関わる記述があります)

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 元暴走族の弁護士・桜木建二の受験指導によって東大専科で勉強する瀬戸輝(高橋海人、King & Prince)、早瀬菜緒(南沙良)、岩崎楓(平手友梨奈)、天野晃一郎(加藤清史郎)、藤井遼(鈴鹿央士)、小杉麻里(志田彩良)、原健太(細田佳央太)の7人は日々成長。前回放送の第9話では、専科の生徒が大学入学共通テストを受験し教員らによる事前採点の結果が出された。それぞれの得点は発表順に早瀬738点、岩崎752点、小杉810点、健太803点、天野801点、藤井719点、瀬戸620点だった。合格の可能性が高い者もいれば、厳しい者もいた。ただ、大逆転劇が同ドラマのテーマでもあるため最後まで目が離せない展開となった。

 27日放送の最終回では東大入試二次試験を受けた生徒らの合否が判明。岩崎、小杉、健太、天野、そして“大逆転劇”として瀬戸が合格。藤井と早瀬は残念ながら不合格だった。しかし、早瀬は別の大学をひそかに受験していた。合格発表後、東大専科の教室に集まった生徒たちに桜木が所見を述べるシーン。不合格だった早瀬は桜木の発言をさえぎり、「みんなには言ってなかったけど、実は私、青学の経営学部、受かってるんだよね。テヘッ」と予想外の愛嬌。これにビックリ仰天する専科の仲間たち。桜木は「共通テスト利用の私大への出願とはな…」と唸(うな)るのだった。

 大学入学共通テストとは、国立、公立、私立の各大学が大学入試センターと協力して同一の期日に同一の試験問題により共同で実施される選抜方法だ。早瀬が共通テスト利用で合格していた青山学院大学経営学部は、長期的な展望のもと企業の視点で考える「経営学科」と消費者の視点で考える「マーケティング学科」による2学科体制で、「現代経営学の最先端拠点を目指します」(公式ホームページ)と謳(うた)っている。大手予備校の東進ハイスクールが公表している同学部2学科の偏差値はいずれも66で、難関校の一角を占めている。

 それにしてもなぜ早慶ではないのか。その理由となるシーンが第8話に登場していた。ヤンキーコンビの小橋(西山潤)と岩井(西垣匠)が海岸のカフェの屋外テーブルで仲良く勉強している。自転車で通りがかった桜木に「オレらだって勉強ぐらいするし」「早稲田、慶応ぐらいならチョチョイのチョイで入っちゃうし」と軽口をたたくと、桜木は「早稲田、慶応か。お前ら地獄見るぞ」と一喝。

 その理由として桜木は「私立は3教科だからラクだと思われがちだが」と前置きし、慶応には多くの学部で小論文試験という高いハードルがあること、東大の試験では絶対に出ないような難しい英単語や分厚い参考書に少ししか出ていないようなマニアックな知識が問われることを挙げて、「出題範囲が無限に広がっている。相当の知識量と応用力がないと関門を突破することはまずできない」と諭すのだった。早慶突破は簡単ではない、とする桜木のセリフを思い返せば早瀬の早慶受験という選択肢はなくなって当然と言えよう。また、早稲田は共通テストを利用しているが、慶応はそもそも共通テストを利用していない。

 他にもある。第6話で示されたように、今回の「ドラゴン桜」には女性の社会進出とそれを阻もうとする男性社会という構図が鮮明に描かれていた。専科の座席配列を見ると、女子3人は画面中央に集まって座っており、“女子にとっての大学受験”をアピールする映像になっていたのもそのためだ。早慶ともに学生数全体に占める女子の割合は4割に満たない。一方、青学経営学部全体の学生男女比はほぼ半々、マーケティング学科は女子が6割を超えておりドラマのテーマとの相性は良い。

 ネットでは専科の生徒が号泣するシーンについて「泣いた」「涙止まりませんでした」ともらい泣きを告白する書き込みのほか、「早瀬さん、青学合格おめでとう」「青学の方が絶対似合う」「青学ミスコン→キー局アナ」などと祝福する声も続々とアップされている。もし「ドラゴン桜3」があるなら、局アナになった早瀬が“声に出して学ぶ日本語”の楽しさを教える国語講師として東大専科にさっそうと現れるかもしれない。

※高橋海人の「高」ははしご高です。

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