パズドラ最年少王者、ゆわ選手が描くプロのあり方「賞金じゃなく、大事なのは成績」
パズドラは自分の人生を変えてくれた
――では、プライベートの話も聞かせてください。学校の勉強は何が得意ですか?
「自分で得意とは思ってないですけど、学校では上位の方です。学校の勉強は理解が早いと思っているんですけど、塾で教わる内容は難しいですね。好きな教科はあえていうなら数学です。暗記よりは、問題を解くのが楽しいです」
――中学では何の部活動をやってますか?
「中3の6月まではバスケ部に所属していました。ただよく『指を使うゲームをするのにバスケするんだ』って言われました。実は何度か大会前に突き指をしたんですけど、その時のプレイを見返すとかなりヒドいですね(笑)」
――そろそろ高校受験が近づいてますが準備はいかがですか?
「志望校はチャレンジなので不安はあります。ただ、プロ活動をしていることを評価してくれる学校もあって、推薦を受け付けてくれるんです」
――リアルスポーツと同じ様に結果を評価してくれる学校があるという事は、今後プロゲーマーを目指す小中学生にとっても励みになりますね
「高校生活とプロプレイヤーの両立ができるかは。過去に前例がないので、入ってみないとわからない状況です。学校によっては最初から無理だと言われることもあるそうですし」
――ゲーム以外の息抜きはあります?
「部活動をしていたときは、休みの日も友達とバスケをしていました。受験勉強をしていない時は、ゲームをするか、YouTubeを見るか、音楽を聴くか、漫画を読むか……普通ですね(笑)」
――将来の夢はありますか?
「まだ明確にはないんですけど、できるならゲームを作りたいです。自分がこの年代でいろいろさせてもらえているのはゲームがあったからこそですから、自分がゲームを作る仕事に就くことで、次の世代の人に同じような経験をしてもらえたらいいなとは思っています」
――どういう高校生活を送りたいですか?
「まずはゲームと学校の両立です。その上でいろんなことをやってみたいですね。ゲーム作りに興味はあるんですけれど、それが本当に自分のしたい事なのかがまだわからなくて。高校・大学時代にやりたいことが見つけられればいいなと思っています」
――15歳以上のプロになると大会での優勝賞金額が大きく跳ね上がりますね。
「賞金は特に気にしていません。自分が好きでやってる事に、プラスアルファでお金がついてくるので。賞金額じゃなくて、どのくらいの成績を残せたかの方が自分の中では大事です」
――最後に、ゆわ選手にとってパズドラとはどんな存在でしょう。
「(しばらく考え)大きいスケールでいうと“人生を変えてくれた存在”です。普通ではできない体験を数多くできたし、社会に出てから学ぶだろうこともいち早く知れたことは財産です。あとは、コミュニケーションが増えたことですね。特に、昔は怖い人だと勝手に思っていたお父さんと、ゲームや遠征などを通じてよく話すようになって仲良くなりましたし」
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□ゆわ 2004年東京都生まれ。小学6年生のときに出場した「第4回パズドラジャパンカップ」で全国優勝。2018年に日本初のeスポーツ・ジュニアライセンスを取得し、日本で唯一の中学生プロeスポーツ選手として活動中。2019年にはプロ選手同士による「パズドラチャンピオンズカップ TOKYO GAME SHOW 2019(9月14日開催)」で見事優勝し、史上最年少「パズドラ」王者となる。「パズドラ」のCMにも出演中(2020年1月現在)。