アントニオ猪木氏、盲腸捻転で手術 退院に向け「もうちょっとで俺も元気になる」
長期入院中の“燃える闘魂”アントニオ猪木氏(78)が盲腸捻転で緊急手術を受けていたことが11日、分かった。腰のリハビリを続けていたものの、体調が悪化し、5月中旬に都内の病院で手術を受けた。現在は回復傾向にあり、この日、猪木氏は電話でコメントを寄せ、復活への意欲をにじませた。体重は激減しているが、「もうちょっとで俺も元気になる」と退院を目標に前を向いた。
5月21日の投稿からYouTubeの更新がストップ
長期入院中の“燃える闘魂”アントニオ猪木氏(78)が盲腸捻転で緊急手術を受けていたことが11日、分かった。腰のリハビリを続けていたものの、体調が悪化し、5月中旬に都内の病院で手術を受けた。現在は回復傾向にあり、この日、猪木氏は電話でコメントを寄せ、復活への意欲をにじませた。体重は激減しているが、「もうちょっとで俺も元気になる」と退院を目標に前を向いた。
かつて手術した腰の悪化で、1月から入院している猪木氏が、大きな試練を乗り越えていた。関係者によると、猪木氏は盲腸捻転を起こし、都内の病院で緊急手術を行った。手術は無事に成功し、現在の容態は安定しているという。
1月からの入院期間は途中、転院を挟みながら、半年に及ぶ。自身のYouTube「アントニオ猪木『最後の闘魂』」は更新を継続し、ベッドの上からパジャマ姿で近況を報告していた。動画は「元気ですかー!」とおなじみのせりふで始まり、病床からも元気を届けていた。
しかし、5月21日の投稿を最後に更新が途絶えていた。この動画は前もって撮影されていたものだった。猪木氏は、その間、突然忍び寄った病魔と懸命に格闘していた。
この日、猪木氏は現在も入院生活を送る都内の病院から電話でコメントを寄せた。自身の体調については、「やっと回復へ向けて」と説明し、快方に向かっていることを明かした。口調は落ち着いており、雑談中のリズムは、入院前の猪木氏と変わらない。
得意の詩も披露した。「ピーポーのまち」と名づけ、「誰がつけたかピーポーピーポー。救急車と呼ぶよりピーポーのほうが通りがいい。そんなタイトルで書いたら面白い。こないだ郊外の病院にいたら、ピーポーのまち。静かな田舎まちだった」と、ユーモアを交えて語った。現在、病院では新型コロナウイルス感染防止のため、面会が謝絶となっている。そのため、外部との接触は、ごく限られたスタッフしか許されていない。そんな中、猪木氏はベッドに体を横にしつつも、退院後に向けたアイデアを膨らませている。
一方で、手術の影響を隠せないのが体重の減少だ。一時は、そのやつれた姿にかつての猪木氏の姿を知るファンやレスラーからは驚きの声が上がった。それでも、猪木氏は「声もだいぶ張り上げて元気ですかが言えるようになりました」と明るい表情を見せていたが、体はさらにやせ細った。術後、食事は少しずつ、再開しているものの、元通りに戻るまでは時間がかかりそうだ。
記者との電話を切る前、猪木氏は「もうちょっとで俺も元気になるから、また思いついたら」と言った。持病の糖尿病のほかに、難病の「アミロイドーシス」も患い、満身創痍(そうい)。それでも燃える闘魂は復活を期し、最大の敵をねじ伏せるべく、闘っていく。